SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2017.05.07[日] 唐衣(からころも)

藤の花
<Photo by Makoto. K>



むかし、男ありけり。


から衣 きつつなれにし つましあれば
     はるばるきぬる たびをしぞ思ふ


三河国八橋の辺りで杜若が美しく咲き誇るのを見て
「カキツバタ」の五文字を句の頭に置いて旅の心を詠んだ。
都に残してきた妻を思い、しみじみと詠まれたその句を聞いて
人々はみな涙した、という、伊勢物語『東下り』の一節。


今回のさつき茶会に選んだお菓子は、この「唐衣」と名付けられた和菓子。
カキツバタをかたどったお菓子が、なぜ「唐衣」なのか。
このお菓子を初めて作ったのは、誰なんだろう?
詠むほどに、言葉の粋を感じます。



唐衣



さつき市民茶会は、白鳥庭園さんが主催なだけに、出入りの業者さんに
お菓子をお願いするのも大切なおつとめです。
毎回、中国茶に合わせるために頭を悩ませるのですが、
今回は、何が何でも「唐衣」を作ってもらうよう交渉して下さいと
所長さんにも、重々お願いをしました。(笑)


お茶会が終わって、今では大学生と高校生になった甥と姪が
「お茶会のお菓子は何だったの?」と訪ねてきたので
「『唐衣』という名前のお菓子でね、伊勢物語に関係があるんだよ」
と教えてあげたら、高校生姪が「あ、それ今、学校でやってる!
『むかし、男ありけり』って言うんだよね!」と。


お茶会のお道具やしつらいのひとつが、友人や家族との
小さな会話のきっかけになると嬉しいな、と思います。

 むかし、男ありけり

伊勢物語の続きは、現役高校生に教えてもらいながら思い出すとして
しばらくは、ブログの方はお茶会の話におつきあいください。

By サ

Special Thanks:  ATOMAさん いつも綺麗な写真をありがとう!
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