2015.12.08[火] ふすまの話

<中国最古と言われている西安の城壁>
皆さんのご自宅に、襖はありますか?
最近のマンションやモダンなお家には、和室や襖などというものは
もうないのかもしれませんね。
我が家は昭和時代からの家なので、和室も襖もお約束通り。(笑)
そんな我が家の襖が、そろそろ年季を帯びてきたので「新しく
張り替えようかな~」なんて思い、ふと気がついたこと。
母の世代は襖のことを『唐紙(からかみ)』なんて言います。
「カラカミってもしかしたら、唐から伝わったのかな?」
奈良時代の日本の家屋には、壁などの部屋の仕切りはなく、屏風や
簾が使用されていたようです。
その後、中国から「障子(さえぎるもの)」が伝わりましたが、
初期の頃は、障子も襖も同じように扱われていました。
時代を経て、明かりを通すものを「障子」、それ以外のものを襖、
と分かれていったそうです。
そして、中国(唐)から『唐紙』と呼ばれる厚手の文様紙が伝わると
襖は唐紙が使われるようになりました。
紙漉きの技術の向上とともに、襖絵や金箔などが施されるように
なり、貴族や武士たちの、富や権力の象徴ともなっていったと
いうことです。
普段何気なく見ている、襖にも奥深~い歴史があったんですねぇ。
唐の時代の長安(西安)を、タイムマシンがあったら訪ねてみたい!
そんなことをぼんやり考えてしまって、肝心の襖の張り替えは…。
By サ
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