SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2015.11.16[月] お手製上品(じょうひん)、到着

ナツメ


今から、二千年も昔、薬書が存在していました。
中国最古の薬書、「神農本草経」です。

中国の伝統的な薬は薬草を元にするものが大半だったので、薬学の
ことを「本草」としました。

「神農」は伝説の帝王で医学、農業の神とされている。
お茶とのかかわりも深く、神農が人々のために、自ら薬草を試して
その薬効を試したと言います。
数々の毒に当たりながら、神農は毒消しにお茶を飲んだとも伝えられています。
この教えを記録したのが、「神農本草経」。

この中には薬が3つに分類されています。
穏やかに作用して治癒力を高める薬が一番、体のためには良いとされ
この薬を「上品(じょうひん)」と言います。
長期で服用しても、害がなく、命を養う薬ということです。

秋から冬にかけて、棗の季節。
上品として、古くから役に立ってきました。

以前、ある講座の受講生さん、「家で棗がなるんですが、実が赤くならず
どうしたもんでしょうか?」と聞かれたことがありました。

日にさらすことによって、赤い色に変わる。
天日で干すと赤い色に変わっていくはず。とお教えしました。

そんな棗。今年も、元気に育ってくれたようです。
お手製の乾燥棗が届きました。

見事に紅い色に変色しています。
収穫の時は緑色に実に少し赤みがかかっている程度のようです。
乾燥した実には栄養分が凝縮されています。
栄養満点なのです。

寒さが感じられるようになる季節になると、中医薬膳では、お茶の
中に入れて飲んだり、料理の中に入れて使います。

乾燥したままでは、硬いのでお茶、スープ、鍋ものに入れることで
果汁が抽出され、体に取り入れやすくなります。
丸ごと入れても、細かく刻んでも、良いでしょう。
およそ、10分程、抽出時間を取るとほんのりした、甘味が出てきます。

冬に向かって、誰もが、体力を付けないといけない季節。
寒さに負けないように棗は元気を補ってくれます。

しかし、この自然の恵みは簡単には手に入れることができないようです。
やはり、トゲに覆われた棗の樹。これをくぐり抜けて収穫しないと
いけないのです。
また、他の動物たちも大好物らしいです。ぼやぼやしてると全部、
食べられてしまうようです。
大変な自然の摂理の後に手にすることができるのです。

薬でもあり食材でもある、棗。
小さなりんご、ですが計り知れない力でいっぱいです。

By J
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