SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2013.11.17[日] 思い出の一冊

レ・ミゼラブル


この2週間ほど、未だかつてないほどの忙しさで、気が付いたら2週間が
過ぎていたいたような感じ。

読書もブログもSNSも、すっかりご無沙汰していたのだけど、ようやくちょっと
読書でもしてみようかと思えるくらいに気持ちが落ち着いてきたみたい。


子供の頃に読んだ本で、ずっと心に残る一冊が誰にもきっとあるはず。
私の場合は、小学校の3年生か4年生の時に読んだ児童文学書の「ああ無情」。
所謂、『レ・ミゼラブル(Les Miserables) ヴィクトル・ユーゴー著』のことだけど
私が読んだ本では「ヴィクトル・ユゴー」だったので、ユーゴーと言われても
やっぱりユゴーと言った方がしっくりきます。

大人になってミュージカルや映画なんかも見て「この話ってフランス革命の
物語だっけ?」と、子供の頃に本で読んだ時のような感動がない。
私にとってこの物語は、フランス革命ではなく「ジャン・ヴァルジャンという
男性と彼の人生を変えたミリエル司教の物語」として強く記憶に残ったの
でした。

1本のパンを盗んだだけで19年間も監獄生活を強いられたというのも、
とても可哀想だと思ったのだけど、優しく迎えてくれた司教を裏切り、銀の
食器を盗み出すジャン・ヴァルジャン。
この下りを読んだ時、何という人でなしの嫌なやつなんだと怒りを覚えたの
でした。その後、憲兵に捕らえられたヴァルジャンに対して「これは盗まれた
ものではありません。私が彼にあげたのです。この銀の燭台もあげると言った
のにあなたはなぜ持って行かなかったのですか」という言葉をかけた箇所を
読んだ時は、涙が止まりませんでした。
何度も何度も繰り返し読んでいたはずなのに、成長するとともにすっかり
心の片隅に追いやられていたこと。

自分が大切にしている物を盗られてなお、これもどうぞ、と言うことが
果たしてできるのかどうか。
いつか司教様のような人になりたいと思ってはみるものの、今のところ
私には無理だ。


銀の燭台を差し出せないにしても、せめて、どうして相手が銀の食器を盗ま
なければならなかったのか、ということを聞くことができるような人に
なりたいと思う。

大人用の本はさすがに子供用とは異なり、厚みを見るだけで怖じ気づいて
しまうけど、落ち着いたらちゃんと読んでみようかな。

ミリエル司教が心の中から消えてしまわないように。
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Comment
2013.11.17 Sun 06:58  AzTak #xZCYq0Xc
文学少女だったのですね。私はその頃は、海あり、川あり、池あり、山あり、田畑ありの環境にいて、毎日遊びまくっていました。ほとんど、本など読まずに来たものですから、そういう話に疎い弱点があります。(^_^;)

私のことはさて置き、司教も人間であり、実にいろいろなふうに描かれていますね。右の頬を打たれたら左の頬をも差し出す。そういうできた司教様もいらっしゃるのでしょうね。まあ、物語の中とはいえ、読者を驚かす存在ですよね。
きっと心の中に生きていて、心優しい性格形成に寄与していることでしょう。
  [URL] [Edit]
2013.11.18 Mon 23:15  サンタ #54eKsoAw
>AzTakさん
文学少女などというカッコイイものではありません。両親が共働きだったので
小さい頃から雨の日は絵本(ムーミン)が友達でした。お天気の良い日は近くの
公園でお猿さんのように木登りしたり飛び降りたりして遊んでいました。(^_^;
ああ無情は絵本を卒業して何年かしてからの出逢いでした。

私にとっての司教は、ほとんど神様のような存在でした。高校生くらいの時に
本当にクリスチャンになろうかと思ったくらいです。(笑)
Re: タイトルなし  [URL] [Edit]







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