SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2013.05.12[日] 聞香杯

聞香杯01
Photo by ikuyo.Takaneさん


聞香杯と書いて、中国茶の世界では通常「もんこうはい」と読みます。
もう10年も昔、疑問に思って、古い辞書でこの言葉を調べてみました。
「もんこう」という日本語は何処にも見あたらず、代わりに「ぶんこう」と
いう言葉が載っていました。

そこには <「聞き香」に同じ。> と。
そして次はお約束の「聞き香」のページへ。(笑)

「聞き香」の欄には
『香をかぐこと。香をかいでその種類を当てること。ぶんこう。もんこう。』
(大辞泉 小学館:松村明 監修)とありました。

もともと香道などでは「聞香」を「ぶんこう」と呼んでいたと思われるのですが
(と聞いた記憶がありますが、曖昧です。すみません)、インターネットの
普及と中国茶が一般的になるに従い、あくまでも私見ですが「ぶんこう」よりも
耳障りのよい「もんこう」の方がメジャーになった印象があります。


聞香杯は文字通り「香りを聞く杯」を意味します。日本にはなかった器を日本語に
当てはめて呼んでいるので、もんこうはい、ぶんこうはい、どちらでも構わない
と個人的には思っています。
正しくは「wén xiāng bēi」と発音すべきでしょうか。因みに英語では、
「smelling cup」となり、シンプルで大変解りやすいです。
余談ですが「聞香杯」を翻訳にかけたら「Bunko cup」でした。(笑)

中国茶に長く携わっている方々には、今更ながらの「聞香杯」。
お茶会で使うのは荷物も大変だし洗い物も大変なので、正直なところ出来れば
避けたい道具の一つ。
とは言う物の、一般のお客様から人気の高い器でもあります。

今回の茶会でも、白鳥庭園さんに「中国茶会は聞香杯を使ったお手前ですか?」
という問い合わせがあったそうです。
所長さんから「あの細長いカップが聞香杯というんですよね。私も覚えました!」
とジイヤ先生に嬉しい確認がありました。(覚えて頂いてありがと~)

「聞香杯はそろそろ卒業しても…」と茶会の度に思いつつ、お客様からの
リクエストが続く限り、まだまだ卒業式は先になりそうです。

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Comment
 素敵な嗜みなんですね…お茶の香りを聞くなんて…文化の薫りが漂って…茶道の嗜みの器、一つ覚えられました感謝♪
聞香杯~♡  [URL] [Edit]
『聞香杯』ですか。字面を見たら、直感的に意味はわかりますが、音を聞いてこの単語が思い浮かぶ可能性は、私の場合0でしょう。
実にいろいろな道具があるものですね。早くから文明の開けた長い歴史の国だけあります。
  [URL] [Edit]
2013.05.13 Mon 01:22  サンタ #54eKsoAw
>ひでわくさん
機会がありましたら、ぜひどこかでチャレンジしてみて下さいな。
お茶の香りとともに、文化と歴史の香りも感じられるような…。
Re: 聞香杯~♡  [URL] [Edit]
2013.05.13 Mon 01:27  サンタ #54eKsoAw
>AzTakさん
漢字は本当に便利ですね。ひらがなやカタカナだと意味が解らなくても
漢字は文字を見れば、何となく意味が解るものがたくさんあります。

もし文化大革命がなければ…と思うことが時々あります。
でもきっと避けられない歴史だったのでしょうね。
Re: タイトルなし  [URL] [Edit]







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