SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2012.08.08[水] 壺中天

お茶の世界に『壺中の天』という言葉がある。

壺中の天


中国の故事(後漢書に由来するらしい)によると「市中で薬を売る老翁が
夜になると店先の壺の中に入って寝るのをみて、漢の国の人が頼み込んで
一緒に壺の中に入れて貰った。すると中は広く宮殿楼閣をなし、酒や肴が
満ちていた」ことから、俗世間とはかけ離れた別世界・別天地のことを
表すという。


利休以来、茶室は宇宙、壺中の別天地のようなものだとされている。
小さな躙り口をくぐった時に頭の中が一瞬空白になり、その後は小さな
空間であるはずの茶室が、まるで宇宙のように大きく広がって見えると
いうものだ。

昨日撮していた東方美人の茶杯の中に、逆さまに映る景徳鎮の杯があった。
(写真をクリックして頂くと大きなサイズでご覧いただけます)
中国茶のことをご存じの方はイメージが湧くかもしれないけど、中国茶の
茶杯はお酒のぐい呑みサイズ。
その小さな杯の中に子ども用茶碗くらいのサイズの景徳鎮の杯がある。

茶杯の中の茶杯。

小さな宇宙の中に映るのは、それよりも少し大きな世界。
こんなささやかな器の中にも別天地が見える。

お茶を飲むとき目指したいのは、壺中天という宇宙。

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