SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2012.04.02[月] はじまり

3月最後の週末の土曜日は年度末でしたが『中国茶インストラクター』の
試験の日でもありました。

およそ1年半の学習期間を経て、それまでに積み重ねてきた知識の確認を
する意味での試験です。
今まで積み上げてきたものが机の引き出しの中で眠ってしまわないように
時々、机の上に出して、整理整頓しなければなりません。

と言っている自分が一番何でも仕舞い込むタイプなんですけどね。(笑)


ところで、中国史上でも名君として名高い唐の二代皇帝太宗(李世民)
にまつわるこんな話があります。


  嘗(かつ)て侍臣に問ふ、「創業と守成と、孰(いず)れか難き」と。
  玄齢(げんれい)曰く、「草昧の初め、群雄並び起こり、力を角に
  して後に之を臣とす。創業難し」と。魏徴(ぎちょう)曰く「古より帝王
  之を艱難(かんなん)に得て、之を安逸に失はざるは莫(な)し。
  守成難し」と。
  上(しょう)曰く、「玄齢は吾と共に天下を取り、百死を出でて一生
  (いっせい)を得たり。故に創業の難きを知る。徴は吾を共に天下を
  安んじ、常に驕奢(きょうしゃ)の富貴に生じ、禍乱の忽(ゆるが)せ
  にする所に生ずるを恐る。故に守成の難きを知る。然れども創業の
  難きは往きぬ。守成の難きは、方(まさ)に諸公と之を慎まん」と。
                              (『十八史略』 唐)

 ある時、太宗が「創業(天下を取ること=事を成すこと)と守成(天下を
 うまく維持していくこと=成し遂げた事を維持していくこと)とどちらが
 難しいかと臣下に問いかけた。太宗と共に天下統一に苦心した房玄齢は
 「前者の方が難しい」と答え、開国以後の天下安定に力を注いでいる魏徴
 は「後者の方が難しい」と答えた。
 すると太宗は「両名の述べたことはどちらも正しい。しかし現時点では、
 創業の困難はすでに過去のものとなり、今は守成の困難が最大の課題で
 ある。私は諸君と共に、慎重に今後の政治に取り組みたい」と答えたという。
                         <「漢詩を読む 宇野直人」より>


資格は、というか試験は受かるまでは困難な道だけど、合格した後は、それを
維持して、更に前に進むことを求められ、それが新たな道のはじまり、と思う
のです。
資格を取ることが目的ではなく、あくまでも資格は「ここまでたどり着いたんだ」
という努力の証です。それでお仕舞いなのではなく、そこからどうしていきたいか
新たな道を探さねばなりません。
ぜひ皆さんには新しい道を、前に歩んでいって欲しい…、と。


いよいよ4月。
進学に就職、そして職場や住居の異動などにより、新しい道の一歩を踏み出した
皆さんの希望の光が、強く輝き続ける新たな始まりでありますように。

新年度の始まりに思いを寄せて。
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