SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2009.04.27[月] 天目茶碗

この4月から「宋代のお茶」についてを教えて頂ける
ことになりました。
お茶を競う『闘茶』のきっかけにもなった、お茶の入れ方や
製法、その他の様々なことについて、どんなことを学べるのか
が楽しみです。

そして「宋代のお茶」といえば、絶対にはずせないもの
があります。
日本の茶の湯の起源ともなった、点茶法というお茶の
入れ方。それにともない発展していった茶器の変遷。
特に、お茶の入れ方の変化に伴い、茶道具には特筆すべき
変化が見られます。

その一つが、天目茶碗。
唐代の「茶を煮て飲む」という煮茶法から茶筅を使って泡立てて
飲むという飲茶のスタイルの変化によって、お茶の泡の白が
引き立つようにと黒い天目茶碗が好まれるようになりました。

何の偶然か、現在ロ・ヴーでは台湾の作家「江玗」氏の
天目茶碗展を開催していいます。

もともと「天目」とは中国福建省建甌市で作られた建盞と
呼ばれる焼き物を指していましたが、現在では天目釉と
よばれる鉄釉をかけて焼き上げた、黒い焼き物のことを
総称してこうよぶことが多いようです。

福建省の建甌で作られた焼き物が、なぜ「天目」なのか?
これは、宋代、日本からの留学僧が、主に浙江省の天目山で
修行し、帰国の際に喫茶の風習とともに、鉄釉のかかった
茶碗を持ち帰ったことから、これらの茶碗を称して、日本では
「天目」とよばれるようになったと言われています。
一口に天目と言っても「曜変天目」「油滴天目」「禾目天目」
など様々な種類があります。


天目茶碗01

展示中の作品はこんな感じ。
他にも茶碗系が何点かあり、いかにも「天目茶碗」という
オーソドックスな形のものもあります。
質感は、どちらかというと油滴天目系のものが多いようです。

さて、この作家さんの作品、ガス窯や電気窯ではなく、蒔窯で
焼き上げているそうです。
以前、常滑焼の作家、山田想さんに教えていただいたのですが、
「蒔窯で焼き上げるのは、本当に自然の力に任せるしかない、
だから理想通りに焼き上げるのは難しい。」ということでした。
ガス釜や電気窯は、温度調整が容易いのですが、蒔釜の
温度調整は簡単ではない。逆にいうと、自然との調和がもっとも
楽しめる作品に出会える窯、それが蒔窯の魅力であるとも
いえます。
今回の作品も、自然の力をしっかりとその土に蓄えた、力強さと
美しさを兼ね備えています。
サイズといい、厚みといい、黒の艶やかさといい細かな斑点も
日本人好み。
毎日眺めているだけで、結構幸せな気分に浸れるのですが
ゴールデンウィーク過ぎには、作家さんのもとへと帰って
しまいます。

天目茶碗にご興味のある方は、ゴールデンウィークが明ける
前にロ・ヴーにいらして下さい。
なかなかすてきですよ。

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