SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2008.08.11[月] オリンピック

8月8日、北京オリンピックが開幕した。
テレビで見る限り、さすがに「おれ様」の国、中国が国家の威信を
かけて開催しただけのことがあるスケールの大きな開会式だった。
2008人からなる中国最古の打楽器「缶」によるカウントダウン、
3000人の孔子の弟子たち。
1000人単位での一糸乱れぬ動きに思わず鳥肌がたつような気持ち
さえした。

中国が世界に誇る発明品が、中国5000年の歴史と文明の高さを
示すかのように次から次へと演出されていった。
火薬、紙、活版印刷、羅針盤、シルク…。
明の時代、鄭和が世界の海へと7回に渡る大航海を成し遂げる。
そういえば、何かの本で鄭和がアフリカから幻の動物、キリンを
中国(明)に連れ帰ったというのを読んだことがある。
実際にはどうだったのだろう。

地上のシルクロードと海のシルクロード。
中国からは、シルクはもちろん、お茶も世界へと運ばれたのだ。
絵巻の中に「茶」の文字を見たとき、孔子の論語をやるなら、ついで
にと言ってはなんだが、茶経もやってくれれば良いのに…などと
思わないでもなかった。

この一糸乱れぬ動きができるようになるまで、彼らはどれくらい
練習をしたのだろう。
2001年のユネスコによる「無形遺産の傑作の宣言」を受けた「昆曲
(昆劇)」の場面を見ているうちに、香港(中国)映画の「さらば、
わが愛 覇王別姫」
を思い出した。
私にとって、中国らしい中国が描かれている映画である。
主人公が京劇のトップスターになるまでの試練とさまざまな愛憎が
織りなす物語で、「覇王別姫」とは四面楚歌で有名な「項羽と
虞美人」を描いものだ。

さすがに現代では、ミスをした人間に対しての体罰はないだろう。
いや、本当に罰はないのだろうか。
国家の威信がかかっている。
ミスは許されないのだ。

その後、ボスから興味深い話しを聞いた。
「あの開会式は、皇帝の目線で見るとまた違った感想になる」
つまり、演出の数々は皇帝(観客)への貢ぎ物だというのだ。

1964年に開催された東京オリンピックでは、日本も今の中国の
ように国中が熱狂したのだろうか。
時代は移り、13億人の期待と夢を乗せた北京オリンピック。
表舞台に注がれるスポットライトの光が強ければ強いほど、その
裏側にできる暗い影が色濃くなることを忘れないようにしつつ、
全ての苦難を乗り換えてきた選手たちが「参加することに意義
があった」と素直に思えるような大会であって欲しいと願う。

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