SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2016.03.28[月] まずは龍井

明前梅家塢龍井


毎年のことながら、新茶の気になる季節となりました。
ここ数年、気温の変化のせいか、新茶の積み始めも早くなりつつあるようです。

今年やってきた最初のお茶は
やっぱり明前の龍井茶。
(今年の清明節は4月4日です)

中国茶好きなら誰しもが思う
「やっぱり龍井を飲まなければ、春が始まらない」

試飲とはいえ、ちょっと得した気分です。


今年の梅家塢のお茶。
茶葉はこんな感じ。

明前梅家塢龍井


明前のお茶は、ロ・ヴー オープン当初から、かなりお値段高めでしたが
その頃とは比較にならないくらい、今ではもっと高級茶となってしまいました。
2年ほど前には「君山銀針」を入れるのを断念した経緯があるのですが
明前の龍井もその領域に入りつつあります。

とてもマーケットレベルで普通に販売できるお茶ではないので、
ティーテイスターのクラスで使用する分をほんのちょっぴりだけ。

まずは龍井茶で、今年も皆さんとご一緒に
春の訪れを楽しみたいと思います♪

By サ
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2016.03.20[日] 天目茶碗

静嘉堂文庫美術館


-曜変天目は、黒釉茶碗(広義の「天目」)の内面に現れた大小の
斑文の周囲に、瑠璃色の光彩が現れているものをいう-
            (静嘉堂茶道具 鑑賞の手引きより)


駆け足ではありますが、念願叶って『静嘉堂文庫美術館』所有の
国宝『稲葉天目』を見てきました。

もともとこの茶碗は、三代将軍徳川家光が、乳母の春日局に下賜
したものとしても知られており、春日の局から稲葉家、そして
縁あって岩崎家へと伝わりました。

もともと「天目」とは中国福建省建甌市で作られた建盞と呼ばれる
焼き物を指していましたが、現在では天目釉と呼ばれる鉄釉を
かけて焼き上げた黒い焼き物のことを総称して「天目」と言います。

現存する曜変(耀変)天目は世界中で三碗のみ。
(他の二碗は、藤田美術館、大徳寺龍光院、所蔵)

その星のような紋様・美しさから「星の瞬き」「輝き」を意味する
「曜(耀)」の字が当てられるようになったと言われています。
曜変作成の技術は既に失われ、多くの陶芸家が挑戦しているものの
今なおその姿の再現は、果たせぬ夢となっています。

宋の時代、お茶は、現在の抹茶のように茶筅でかき混ぜ、泡立てる
ようにして飲まれていました。
茶の表面の白さが引き立つよう、黒い色の天目茶碗が好まれたと
いうのはごく自然な流れだったのでしょう。

瑠璃色の光彩は、まさに茶碗の中の宇宙と呼ぶに相応しいような
気がします。

今回の展示は『静嘉堂文庫美術館』のリニューアルオープン展で、
期間は3月21日まで。

稲葉天目の他にも重要文化財に指定されている油滴天目、
千利休の茶杓、樂家初代、長治郎の黒樂茶碗『紙屋黒』、
三代目道入の赤樂茶碗『ソノハラ』、古田織部の花入れなど
姿の美しい茶道具の数々が堪能できます。

By サ

2016.03.09[水] カメリア・ジャポニカ

カメリア・ジャポニカ


春爛漫近し、という感じですね。ポカポカとした、暖かさ。
陽気があふれる季節となりました。

ツバキ科の常緑樹、椿。学名、カメリア・ジャポニカ。
椿という文字には春の到来の喜びを伝える木という意味が込められたと言います。

初冬から春にかけての茶花として大活躍の花。
抹茶の世界では炉を開く時期、11月から、翌年の炉塞ぎまでの晩春まで
生けられる、最も代表的な花ですね。

長い冬の間、花のとても少ない時期となる中、優雅に花を咲かせるので
茶花として重要な花なのです。

11月~1月頃までは固い蕾のものが好まれ、そして2月、3月と蕾がほころび、
徐々に花の開きが大きくなったものが生けられます。

花の形は一重咲きが一番多く、ほかに猪口咲き、ラッパ咲きなどがあります。
色も豊富で白色、黒紅色、桃色、朱色、紅色など様々です。
各地に自生していた野生種が、品種改良されてきました。
現在では改良された品種を含め、2000種類を超す椿があると言われています。

花だけではなく、古代より上手く、利用されてきた椿。
枝木は櫛や炭にされて身の回りのものにされてきました。
なんと言っても、油ですね。薬膳で古代から、不老不死の薬として珍重されてきました。
椿葉はどうでしょう。
古代では止血薬や臭いよけに使われていました。
また、忘れてはいけませんね。お菓子にも使われています。
京都のお菓子 「椿餅」があります。もち米を乾燥させて臼でひいて作った道明寺粉を
練って団子のようにして、椿の葉で包んだお菓子です。

こんなお菓子と共に今度は、カメリア・シネンシス、お茶を味わってみては
いかがでしょうか。

同じ仲間、カメリア科の植物の椿とお茶。
じっくりと葉をみると、やはり、よく似ているものです。

初冬から、春の時期まで大活躍な椿。
春爛漫となる頃、茶花は椿から次の花へと静にうつろいはじめます。

By J
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Author:ロ・ヴー
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中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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