SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2014.12.29[月] 夜明け前

夜明け

12月24日、6時47分、名古屋の空。
朝日が雲に反射して、夜明けの空が一段と赤く輝いていました。


去年の同じ頃の私は、月のない真っ暗な夜に一人で立ちつくして
いるような、そんな不安な日々を過ごしていました。

暗い夜の空に、たくさんの星が輝いているということに気が付いたのは
それから暫くしてからのこと。

ロ・ヴーと中国茶にどっぷりとつかっていた生活から少し離れてみると、
いつも満天の星が自分の空に広がっていることに気が付きました。

優しくてしっかり者のスタッフさんたち
ジイヤ先生のことをいつも心配してくれる大勢の受講生の皆さん
そして、
私たち以上に、ロ・ヴーをこよなく愛してくれるお客さまや関係者の皆さま。

たくさんの輝きに導かれて波瀾万丈の2014年という物語も間もなく
エンディングを向かえようとしています。

夜が明ける。
新しい物語の扉を、また一つ開ける。

まだ何も描かれていない2015年という物語の表紙を開けたとき、
再び皆さんと一緒に、たくさんの楽しい話を綴ることが
できますように。

そんな祈りを込めて、2014年のストーリーはそろそろ The End。
皆さんへの感謝の言葉で、物語を締めくくりたいと思います。

今年もたくさんお世話になり、ありがとうございました。
新しい年が皆さまにとって星の輝きに満ちた1年となりますように。


By サ

2014.12.22[月] クリスマスのかおり

シナモン

街を歩いていると、クリスマスソングが耳をくすぐり、思わず顔が
ほころぶ今日この頃です。

クリスマスソングとともに、五感をくすぐるのは、クリスマスのかおり、
シナモン。

もともとは、西欧でクリスマスの時期にシナモンやオレンジ、クローブを
シダの枝につけて、魔除けにしていたことから、クリスマスのかおりが
シナモンと言われるようになったとか。

そんなシナモンは、実は世界最古のスパイスのひとつで、古代エジプト、
ギリシャでも使用されていたことを示す記述があるそうです。防腐剤や
神秘的なものとして、遥か昔から人々と深いかかわりを持ってきたス
パイスのようです。


ジイヤ先生によると、

「シナモンは中国では古代中国、唐代から薬として使われていた。
中医学では冬の寒さからくる体調不良は「冷え」と「痛み」。
シナモンはこれらを発散させ、体の内側から温め、全身の陽気を
高めてくれる効果がある。」

とのこと。

シナモンは、長い歴史の中でシルクロード、大航海時代には海を経て、
西欧に渡りました。
人々が命がけで求め続けたスパイスだったようです。

なんだか、お茶が辿った歴史と重なります。


現在は、お菓子や料理にと多くの人に使われていますが、温かい
祁門紅茶にシナモンを淹れるのも、おススメです。

その昔、命がけで人々が求め続けたシナモンのかおる紅茶を頂くと、
寒い冬を乗り越えるパワーをもらえる気がします。



By.N

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2014.12.15[月] 嬉しい知らせ

スマイル デザイン カプチーノ

少し前のこと、ジイヤ先生のかつての専門学校での教え子さんが
お店を訪ねてきてくれました。

しかも、とても嬉しいプレゼントとともに。

『スマイル デザイン カプチーノ』という、誰にでも簡単にフォームド
ミルクを使ってエスプレッソに絵が描けるという本を出版されたのです。
「先生に報告したくて持ってきました」と届けてくれたのでした。

彼は中国茶ではなくコーヒーの方が専門だったのですが、それでも
こうしてお店まで足を運んでくれるのは、私たちにとって何よりも
嬉しいことの一つです。


このラテアートの類を見る度に、宋代に流行った「闘茶」のことを
思い出します。

中国宋の時代、闘茶は泡の立ち方を競うことに始まりました。
きめ細かな泡がどこまで消えずに残っているか、などを競ったと
言われています。
白い泡を引き立たせるために、茶碗も所謂「天目」と呼ばれる黒い
茶碗が重用されるようになりました。

その流れが日本に伝わり、茶の湯という形となり今に引き継が
れています。
日本の闘茶は明恵上人の栂尾茶に関係する、また別の物語が
あるのですが、それはまた次の機会に。

お茶を淹れる(飲む)スタイルによって、使う道具も変遷する。
歴史や文化がとても面白いと思う理由の一つです。

もしもタイムマシンがあったら、宋代の人々がどのようにお茶を
泡立てて、競い合っていたのかをちょっと覗いてみたい気がします。

By サ

2014.12.08[月] 抱石庵 二年の思い

久松真一記念館

近代日本を代表する禅、思想家である故久松真一氏の業績や晩年の
暮らしぶりが分かる岐阜市にある「久松真一記念館」が抱石庵。

2012年9月、第12回国際茶文化研討会が中国、西安にて
開催されました。

世界中の憧れの地であった西安。
唐代、中国の文化、お茶も大きく発展した時代。
政制や文化は日本にも大きな影響を与えました。
西安で開催されたお茶の学会に参加。

様々な催しの中、四名の研究者の論文の発表がありました。

その中で、ドイツ人Dr.Volker Heubel氏の発表に驚いたのでした。
タイトル
『Contemporary chinese tea culture and its
practices in the context of a transcultural philosophy of
transformational ways.』

その中で日本人の故久松真一氏が紹介されたのです。
一気にその場の雰囲気が変わり、日本から参加された方々が一応に
興味深く、聞き入っておられました。哲学と禅とお茶に関しての発表でした。

中国が誇る、唐代の都、西安で先生の業績をお聞きするとは思いもせず、
それ以来、先生の足跡が何とか辿れないかとの思いが募っていくのでした。

岐阜出身。仏教哲学者として、また禅の求道者として学問、禅の修行、
お茶を通して絶対真実を生きてこられました。

長らく京都にて研究、教鞭を執られました。
長年住み慣れた京都を離れ、晩年の6年を過ごされたのが、この「抱石庵、
久松真一記念館」
です。

あの学会以来、2年の月日が経ち、やっと訪れることができたのです。
先生の実家、大正初期に建てられた数寄屋造りの家屋。
姪孫にあたる久松定昭氏が2007年に開館された記念館。
先生の遺墨、茶道具、関連資料が展示されています。



抱石庵

茶室「抱石庵」は先生の師だった故西田幾多郎氏の命名。




久松真一:コレクション

先生の京都時代に集められた抹茶茶碗もあり、趣がうかがえる。


岐阜が生んだ哲学者であり、禅思想家、そして茶人であった故久松真一氏。
思わぬ所で出会うことになりました。
先生の日本哲学思想、禅、そしてお茶に対する考え方を、大唐時代の都
西安でお聞きした時の胸の高鳴りが忘れられなかったです。

関係者の皆さんのご協力の下、訪問することができました。
その時の思いが湧き出て来る中、「抱石庵」という禅語が身にしみます。

抱石庵は悠々自適の境涯を表すと言います。

皆さまも是非一度、故久松真一氏の素顔に接してみてはいかがでしょうか。
不思議な充実感、空間そのものの心地良さで一杯です。



行到水窮:王維

ここにも禅語が。
「行到水窮處坐看雲起時」唐詩:王維
 (行いては到る水の窮まる処、座しては看る雲の起きる時)


By J

2014.12.02[火] 太陽と月の話

20141119_PB195652_isamu-noguchi.jpg


岐阜へ出かける予定があった日、お世話をして下さった方が
今日までのイベントでせっかくだから、ということで連れていって
くれた場所が『イサム・ノグチ AKARI展』。
残念ながら内部は撮影禁止だったため、写真は入り口の1枚だけ。


扉には「AKARI(明かり)」の言葉のモチーフ、太陽(日)と月。
イサム・ノグチの言葉によると「明かりという言葉は太陽の光や
月の光を部屋に入れようという意味からできた」のだそうです。

全く正反対の性質を持ちながら、それでも尚、その二つが互いに
引き寄せ合ってバランスを保つ自然の調和というものが、
私は大好きです。

光があって影がある。
どちらか一方だけではバランスが崩れてしまってダメ。

などと偉そうなことを言いつつ

自分自身もいつもできるだけニュートラルでいたいと思うのですが
現実はなかなか厳しい。(笑)

でもバランスを保つことができれば、心も身体も健康でいられる
というのは、まんざら勝手な思い込みでもなさそうです。

昔から、バイオリズムとか陰陽などという言葉があるように、
良いことばかりも続かないし、悪いことばかりでもない。
悲しい事ばかりが続くわけではないけど、嬉しいことも続いてくれない。


ここ数年は、ジイヤ先生の「中国薬膳茶」の講座を聞きながら
太陽と月、それに星が加わって「人間の身体って小さな宇宙みたい」
などと感心してみたりしている今日この頃。

そろそろ身体のあちらこちらも気になるお年頃ですしねぇ。

来年の1月には薬膳茶初級講座が新規スタートするので、自分の中の
宇宙を見てみたい方は、ぜひご参加下さい。

自分のことがもっと解ってくるかもしれません。


By サ
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ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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