
漢字の「你好」でもなければカタカナの「ニイハオ」でもない。
多分、私たち日本人が最初に覚えるであろう文字、ひらがなの「にいはお」。
ひらがは、漢字やカタカナにはない独特の丸くて滑らかな印象があるので
柔らかな文字列を眺めていると優しい気持ちになります。
岐阜県の関市にある中国料理店「にいはお」は、こじんまりしていながらも
『中国茶インストラクター』の資格を持ち、薬膳の勉強や中華組合の勉強会
などにも力を入れているオーナーのお店です。
地元出身じゃない方や若い方には関市と言ってもピンとこない人がいるみたい。
「関の孫六で知られる刃物で有名な所」と説明しても反応は今ひとつ。それ
よりも刃物の有名メーカー、貝印やフェザー安全剃刀発祥の場所と言った方が
今の人には解りやすいかも。(笑)
前置きが長くなってしまいましたが、その関の「にいはお」へ行ってきました。

まずは餃子ととりあえずビール…と言いたいところだけど、今回は車だった
ので、アルコールフリーで気分だけビール。(笑)

カシューナッツと鶏肉の炒め。ナッツと鳥は好きな物のひとつ。(^^

麻婆豆腐。
山椒がしっかり入っていて、黒い色の麻婆豆腐。口の中で最初はピリピリとした
辛さの後に続く甘味が残り、好みもあると思いますが「辛いけど甘い」という
何とも言えないバランスが、私にとって美味しい麻婆豆腐のお約束。
名古屋だと唐辛子で辛味を付けてある赤い色の麻婆豆腐も結構多くて、それを
見た瞬間に「失敗した」と心の中で思ってしまうほど、味に違いがあります。
一つだけ我が儘を言わせていただければ、多分ご飯のおかずに丁度良いように
作ってあるからだと思いますが、ご飯のおかずではない私は、餡のとろみが
もう少し少な目の方が更に好み。

こちらは酢豚。
写真を撮りながら気が付いたのですが「同じような色合いの物ばかりオーダー
しちゃった」。こういう色の食べ物が好きなのかな。(笑)

エビとチャーシューの炒飯。
正直、これは「おいしい~!」の一言。
ご飯の甘味とチャーシューの甘味、そして卵のほんのりとした甘味が口の中で
絶妙にマッチして、素材の味わいが損なわれることなく楽しめます。
食事の途中、何度となくご近所のお母さんと思われる女性のお客様が来店されて
店内で食べるのではなく「Take Out」つまり「お持ち帰り」をされていました。
中国料理って火力が強い方が美味しくなるから、自宅で作るよりもこうして
気軽にお持ち帰りできる美味しいお店が近く(車で来ていた人もいたけど)に
あれば「我が家のキッチン」として使えるんだということを発見。
覚王山にも「にいはお」があると嬉しいんだけどな。
<にいはお>
住所 〒501-3804 岐阜県関市 円保通3-4-23-106
Phone. 0575-23-851
営業時間 11:30-14:00/17:30-22:00(水曜日定休)