SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2013.02.27[水] せめて3日

Morning sun

いつもより、少し早い時間に起きた出張セミナーの朝。
いつものように窓を開けると、輝く朝の光。

1月の頃よりも、ほんの少し北側に位置をずらして、確実に季節の移り変わりを
教えてくれている。
こんなに美しい朝に出逢えるなら、早起きしても良いかな?と一瞬思ったものの
「頑張って何かをする」というのがもともと苦手ゆえ、毎日というのは多分無理
だろうなぁ…、と。(苦笑)
私の場合「ガンバリマス」という言葉はほとんど挨拶と同じくらいの感覚で
ジイヤ先生からは「言うだけ番長」と、よくお叱りを受けます。

せめて三日坊主くらいできれば良いのだけど、3日も早起きするのはかなり
ハードルが高い…。いや高くない!と思えば低くなるかしら?

朝日とお布団とどちらが好きかと言われると、どっちも好きだから選べない。
三日坊主がダメなら、せめて二日坊主でも目指してみますか。
明日の朝は雨の匂いがしてるけど。(笑)

2013.02.25[月] どこかで春が

ここ数日、名古屋にも寒波が訪れているようで、朝は粉雪が舞ったりして
寒い、さむい。
立春を迎えたというのに、旧正月も過ぎたというのに、春の足音を雪が
消し去ってしまったかのようです。

それでもそんな冷たい空の下、ほんの少し春を運んでくれたものがありました。
ジイヤ先生のお庭に咲いたという水仙の花。


水仙と言えば有名なギリシャ神話に登場するナルキッソス。
水鏡に映る自分に恋をしてしまう、決して報われることのない自己完結型の
少し悲しい物語。



スイセン

ちょっと珍しい八重の水仙。




ニホンズイゼン

ニホンズイセン。


日本水仙の学名は、「Narcissus tazetta var. chinensis」というのだそうです。
学名(chinensis)を見ると、お茶の木の学名「Camellia sinensis」に似てる…。
そう、水仙もまた中国を経由して日本に伝わったようです。

日本水仙とは言うものの、漢名(中国名)の水仙の字音を、日本語でそのまま
スイセンと呼ぶようになったようです。
いつ頃日本に伝わったのか、ちょっと気になったので調べてみましたが
現時点ではまだよく解らないみたい。

wiki先生によると『スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読み
したもの。「仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と
いう中国の古典に由来する。水辺で咲く姿を仙人にたとえたのであろう』と
いうことでした。


私にとって水仙の清々しくも甘い香りは、台湾の清香系烏龍茶の香りに
シンクロします。
水辺の仙人にはなれそうもないけど、廬仝が言うように7杯の中国茶を
飲んだら仙人の境地に浸れるかもしれません。

敏感な目と鼻で、黄色のツブツブの気配を感じつつ。
水仙の香りに春を感じつつ。


================
<追記>
水仙について素敵なことを教えていただきました。備忘録として追記して
おきます。

水仙のことを『凌波仙子』、『仙客』とも言います。
三国志、曹植の『洛神賦』に因むもののようです。

2013.02.20[水] 魚の「ゆ」

金魚の蓋碗


先日、中学三年の甥から面白いメールが来ました。

 くコ:彡...ゆ・。、・ゅゅ。・。、くコ:彡

パッと見た目、イカと…ひらがなの「ゆ」だよね。

「海外で日本語のゆが魚の形に見えると話題になっていたので。
魚に見えますか?」という内容。(笑)
私の頭の中は中学生レベルかい!?と思ったものの、ウンウン見える、見える!
オサカナが右向きに泳いでいる姿に見えます。

最初から「ゆ」と思って見てしまうから「ゆ」以外には見えないんだけど
真っ白な気持ちで見つめれば、素直に心で感じたものが見えてくるかも
しれません。

大切なことを、子どもに思い出させてもらったような気がします。(笑)


旧正月もそろそろ終わった頃だけど、同じオサカナでも中国ではとても
縁起の良いもの、吉祥柄の一つに考えられています。

「魚=yú(yu2)」が「餘(あまる)=yú(yu2)」と同じ発音なことから「年年有餘」
(年毎に良くなる)というイメージに重なるからというものです。

金魚は魚とはまた別の意味になり「金魚=jīn yú(jin1 yu2)」が
「金余=jīn yú(jin1 yu2)」と同じ発音なことから、全てが満ち足りて幸福な
状態を意味するとされています。

同じ漢字を使う国同士、日本と中国の関係もオサカナのように行きたいものです。

しばらくは魚のモチーフを見るたびに「ゆ」に見えるかどうかじっと見つめ
てしまいそう。(笑)

2013.02.13[水] 笑って許して

お店をオープンする前の時間、店内や店の前をお掃除したり、メールの返事を
書いたり、配送の準備をしたり、時にはデザートの仕込みをしたり、経理や
事務仕事をしたり…と結構忙しくバタバタしています。

そして時々気が向くと、気分に合わせて試作をしてみたり。

とある日のこと。
ちょっとした試作をしていたのだけど、気が付けば使いたい日本酒がない。
考えてみれば、うちの店にはリキュール類はいろいろあっても日本酒は使うことが
まずないので、なくて当たり前かも…。

「日本酒、日本酒」とつぶやきながらふと思い出した、ジイヤ先生がお客様から
頂いた中国土産のお酒。
中国土産なだけに、きっと紹興酒か白酒に違いない!

我ながら良いアイディアだと思いガサゴソと探してみたら、ありました♪

多鞭亀甲酒


箱には何も書いていないけど「いかにも中国~」っぽい。(笑)
箱を開けて中身をみたら、確かに紹興酒や白酒っぽい色。キャップを開け
匂いを嗅いでみたらちょっとスパイシーな感じがしたけど、瓶の文字を
ゆっくり読む余裕もなかったし、ま、甘いリキュール類よりは良いでしょと
とりあえず使ってみる。


「先生~、ちょっと食べてみて下さーい!」と呼んでさっそく試食。

クンクンと匂いを嗅いで、ジイヤ先生が一言。
「何か変な匂いがする。これ食べられるの?」

「食べられるものばかりで作ってありますから食べられます」と私。

人体実験はヤメテ欲しいというジイヤ先生に「試食です!」とキッパリ言い切り
とりあえず試食会。


「やっぱり何か変」と抗うジイヤ先生に「一応食べられるものだけで作って
あるんですけど、化学反応でも起こしましたかね」と、私。(笑)
ただし日本酒がなかったので代わりに紹興酒もどきを入れたと伝えて、改めて
どんなお酒だったのかをじっくり見てみました。


多鞭亀甲酒

『多鞭亀甲酒』

重たい空気が…。

鞭とは中国の言葉で、男性のナニを表すようです。
ナニというのの適当な言葉を浅田次郎風に表現するならば、宦官の場合は「宝
(ここは中国風に「bao」と発音して下さい)」、つまり「棹」のことなんですね。

ラベルを見るとベースはやはり白酒で、鹿や牛、黄狗のものが入っている
みたいです。そう思って瓶の中をマジマジと見たら…ナニか細長いものが!
はい、たぶん人参ですね。粒っぽいのはクコの実のような。(笑)

調べてみたら、元気がでるタイプのお酒だったみたい…。

言わなきゃいいのに「これ、持ち帰られた方が良いんじゃないですか?」と
つい口が滑り…。(汗)
「結構です。いりません!」先生のご機嫌がナナメになってしまいました。

中国の悠久の歴史が誇る生薬の世界なだけに、身体にとてもよさそうなんだけど。
最近疲れが取れないなぁ、とおっしゃる方は中国のこんなお酒もお試しに
なられてはいかがでしょう。

ジイヤ先生の「人体実験をす(る)な!」という声が聞こえてきそうだけど。(笑)

2013.02.07[木] 白淋工夫(金雪芽)

福建省の紅茶と言うと、正山小種(ラプサンスーチョン)を真っ先に思い
浮かべる人が多いかもしれませんが、三大工夫紅茶と言えば、政和工夫、
坦洋工夫、そしてこの白淋工夫の3つです。
そして、白淋工夫の高級茶と呼ばれるのが金色の雪の芽などという麗しい
名前の「金雪芽」。


白淋工夫(金雪芽)


先の金駿眉と比較すると若干ゴールデンチップは少ないものの、小さな茶芽で
作られた、金毫を多く含むとても美しい姿の紅茶です。

白淋という名前は福鼎市の白淋という産地名から来ています。
白淋の中国語読み「Bai Lin」と聞くと、何故か梅林が頭に浮かんできて
梅林の満開になるのはいつ頃かなぁ…と、相変わらずくだらないことを考えて
しまいます。(笑)


白淋工夫(金雪芽)


話をお茶に戻すと、このお茶の品種は白茶を作る「福鼎大白種」だと聞いて
います。その話を聞いてから飲んだせいか「(白茶の)白牡丹と同じ余韻を
感じる」とおっしゃった方がありました。そのお茶とこのお茶はロットが
違うのですが、確かに飲んだ後に戻ってくる印象が白茶のそれに似ている
ような気がします。
同じように新芽で作られた紅茶でも金駿眉とはあきらかに余韻が違う。

白淋(Bai Lin)の梅と金雪芽(jin xue ya)の雪。
何となく今の季節にピッタリなお茶だと思って、2月のスペシャルティーに。

2月はもともと短い月なのですが、冬と春の入れ替わりのほんの短い季節を
目で鼻で、そして五感で感じられそうです。

2013.02.04[月] あかおに あおおに

節分とは、文字通り「季節を分ける」こと。
昨日は節分。小学生の頃は「鬼は外 福は内」と家族で豆まきをしたものだ。
節分の時以外は、ほとんどは思いだしもしない「鬼」。

同じく小学生の頃(多分教科書に載っていて)読んだ「泣いた赤鬼」。
人間と仲良くなりたいと思っても、なかなか願いが叶わない。そこで友達の
青鬼が赤鬼のために一芝居うってくれる。
果たしてめでたく赤鬼は人間と仲良くなることができたが…。
この物語を読んでとても悲しい気持ちになったことが思い出される。


ヒイラギ
魔除けのため?お店の入り口にあるヒイラギ。白くてかわいい小さな花を咲かせます。


鬼などというものはどこにもいなくて、本当は人間の心の中にこそ棲んで
いるのではないだろうか。
失ってから気が付く大切なもの。どこに行けば再びそれを取り戻すことが
できるのだろう。


心の中に潜む鬼を退治したら、真っ新な心で季節の春を迎えたい。

「おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」

2013.02.02[土] 柚餅子

柚餅子


去年の12月、柚子の話になった折にゆべしのことが話題になりました。
和菓子の柚餅子は知っていたものの、本物?の柚餅子っていったいどんな
味わいなんでしょうと言っていたところ、先日、手作りの柚餅子を持ってきて
下さった方がありました。

地方によって様々な形や特徴の柚餅子があるようですが、今回いただいたのは
丸柚餅子と言われるもの。

丸柚餅子とは、柚子の中身をくり抜いて、それを柚子釜として器に見立て
その中に味噌や餅米、胡桃、胡麻などを詰めた後で蒸し、自然乾燥させた
ものだそうです。
歴史は古く、源平の時代に生まれたとも伝えられているそうで、現在のように
冷蔵庫や冷凍庫もなかった時代、元々は保存食や携帯食として作られていた
ようです。

茶会のお菓子としても使われていたという話を聞いたので、早速、薄くスライス
して、お茶請けとして戴いてみました。


柚餅子


味噌のほのかな辛みと柚子の爽やかな香りが口の中に広がります。
クリーミーなチーズなんかとも相性が良さそう。
お酒のつまみとして(も)美味しくいただけそうな感じでした。


和菓子の柚餅子は以前から知っていたものの、これが本来の柚餅子なんですね。
昔は柚餅子を携行して、戦や旅に出ていたのでしょうか。

列車や自動車のない時代、旅に出るというのはどんな気持ちだったのだろうと
(勝手に旅行用と決めている)想像しながら、お茶やお酒とともに戴く柚餅子は
また特別な味わい。
ごちそうさまでした♪

プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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