SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2012.12.31[月] 祈りと希望

時々私の生活に登場する甥君。少し前「僕の好きな作家はスティーブン・キング
なんだ」と教えてくれました。スティーブン・キングと言えば『グリーン・マイル』
『スタンド・バイ・ミー』など有名な小説はたくさんあるけど、何と言っても
私が好きなのは、映画(ビデオ)で見た『ショーシャンクの空に』
何度観ても心が動かされる、お気に入りの映画のベスト3の1つと言っても
過言ではないほど。

小説のタイトルは『刑務所のリタ・ヘイワース -春は希望の泉-(Rita
Hayworth and Shawshank Redemption)』
。特に深い理由があるわけではない
のだけど、たまたま未だ読んでいないと彼に答えたら「本を持っているから
貸してあげる。でも僕は『黒いスーツの男』が一番好き」だと。(^^

そこで甥君から『黒いスーツの男』と『刑務所のリタ・ヘイワース』が載って
いる本2冊を借りたのだけど、『黒いスーツの男』というのはちょっと不思議
なストーリーで、「フムフム、彼の頭の中はこういうもので出来ているんだな。」
というような印象。(笑)
つかみ所のないストーリーで、彼には「私は同じ短編集の中では『死の部屋』
の方が好きかな」とお互いの意見交換。
中学生相手にちょっと気合が入ってしまいました。(笑)


ネパール スワヤンブナート
Nepal Swayambhunath

久しぶりに触れた『ショーシャンク…』のストーリー。映像があるとつい絵を
追ってしまうけど、本は文字を心に染み込ませることができるから好き。

小説の中の主人公、アンディーがもう一人の主人公、刑務所の中で親しく
なったレッドに宛てた手紙から。


 親愛なるレッド-
  もしこの手紙を読んでいるなら、もうきみは外に出たわけだ。
  <中略>
  忘れちゃいけないよ、レッド。希望はいいものだ、たぶんなによりも
  いいものだ、そして、いいものはけっして死なない。わたしは希望し
  ている。この手紙がきみを見つけることを、そして元気なきみを見つ
  けることを。


祈りと希望はある意味似ていると思う。
例えば、祈りは目の前に輝く光を見つめて心の平穏のために願うこと。
希望は目の前の光に願いをこめて、一歩前に踏み出すこと。


レッドが手紙を見つけるのではなく、アンディーの希望の手紙が、その
一歩を踏み出したレッドを見つける。
前に進むことで、希望の光が、自分の方へと少し歩み寄ってくれる。


-希望は たぶんなによりもいいものだ。そして、いいものはけっして死なない-

この言葉が真実なら、私は祈りを捧げるのではなく、願いをこめて、光の中へと
一歩前に踏み出したい。
希望という名の光の方へ-。



今年1年、私の拙いブログをお読みいただきありがとうございました。また
コメントやたくさんの「拍手」、「いいね!」をいただきましたこと、深く感謝
致しております。本当にありがとうございました。
皆様にとって、新しい年が希望の光に満ちあふれる1年となりますように。

2012.12.25[火] ギフト

クリスマス・イブを迎えると今年もいよいよ終わりに近づいてきたと実感します。
今年もたくさんの人たちからたくさんのものをいただきました。
知らなかった事を教えて頂いたり、優しい心や相手を思う思いやり。
たくさんたくさん学ばせていただきました。

一人ひとりの皆さんにお礼の言葉を伝えたいけどなかなかうまくタイミングが
つかめません。
この場を借りて、今年一年の感謝を込めて心ばかりの贈り物です。
ちょっと元気になれそうなこの曲は第九ことベートーベンの交響曲第9番
第4楽章『歓喜の歌』。
こんなコンサートだったら私も生で見てみたいな、と。




皆様の1年の締めくくりが、喜びに満ちたものになりますように♪

2012.12.21[金] ゆずと冬至

ゆずのマーマレード


今年もゆずの季節が来ました。
いつの頃からから、私にとって特別な日となった冬至。
冬至は、一年で最も昼が短く夜の長い日。
聞いたところによると、二十四節気の基準となる日で、この冬至を起点に
翌年の冬至までを24分割したものが二十四節気となるのだそうです。


毎年、冬至が来る前にやって来るゆず。
ゆずの爽やかな香りもさることながら、届けて下さる方が特別な方なので
この方が店内にいらっしゃると空気も清浄に…なりそうな。(笑)
お寺で実る柚子を「覚王山は遠い」とブツブツ言いながらも、自ら収穫して
持ってきて下さるのです。
ありがたや。

せっかくなので、お風呂用にひとつだけ残して、後は皮も無駄なく使えるよう
「ゆずのマーマレード」にしてみました。

ご住職の言葉のように酸っぱくても心の中まで元気になれるよう、それから
すっきり爽やか気分になれるよう、ちょっとだけエッセンスを加えて。
ふと思い立ち、ゆずのマーマレードをお湯で割って柚子茶にしてみたら、ほどよい
酸味と甘味があって市販の物より美味しかった。(と自画自賛:笑)


今夜はゆず風呂に入って、心と身体にたまった1年分のオリをまっさらに
できるといいな。
昨日までとは違う昼と夜の時間の流れ中で。

2012.12.20[木] 24日は、イブだけど

ガーデン埠頭
ガーデン埠頭


私が子どもの頃は、天皇誕生日は4月29日だった。
時代が流れ、現在(いま)、天皇誕生日は12月23日。そう、クリスマスイブ
の前日。曜日並びによっては、今年のように世間では3連休。少し早い冬休み
という、サンタクロースからのプレゼントような祝日となった。

サービス業に従事している私は、以前の仕事の時から昔も今も、もちろんオシゴト。
これがデフォルト。

そうは言っても、基本的に祝日には講座は入れない。
自分の仕事は仕方がないけど、講座の受講生さんまではちょっと…ねぇ。

でも今年は予定外の講座。
24日は祝日の振替だけど、第4月曜日で朝日カルチャーさんの講座の日。
8月に下期のカリキュラムを提出する際、12月を空白で出したら、速攻で
担当者さんから電話。(笑)

「うちのFaxの調子が悪いせいだと思うんですけど、12月のカリキュラムの
内容が読めないんですが…。」だって。
最初から書かれていないこと、解ってるくせに。(^^;

負けずに「12月24日は祝日だし、クリスマスイブなんでお休みかと」と反論
したら「い~え!うちは通常通り講座は開講するんです!」と元気なお言葉。

あ、やるんだ。クリスマスイブなのに、祝日なのに、しかも13:00-14:30と
いうゴールデンタイムなのに。

「いーんですか?」と恐る恐るお訊きしたら「社のホーシンですから!」

会社の方針ならばしかたがありません。
欠席者が多いかもしれませんね、などと言いながらも12月分を追加して
修正版を提出。

暑い夏も過ぎ、まもなく12月24日。
特に欠席の事前連絡を頂くこともなく、先日ご来店下さった受講生さんは
24日、伺いマス♪と嬉しいお言葉。
皆さん、こんな日に、アリガトウゴザイマス。

ジイヤ先生と受講生さんもだけど、いつもアシスタントをしてくれている
中国茶アドバイザーのOさんには、本当に申し訳ない。「24日、講座あるんで
ゴメンネ」と伝えたら、100点満点の笑顔で「大丈夫です。了解しました!」

すばらしい!+ご主人様に申し訳ない。

そんなわけで、24日の祝日のクリスマス・イブで、しかもホワイトクリスマス
(イブ)になりそうな素敵な日なのに、ロ・ヴーは相変わらずのフル回転。
お店ももちろん営業します。

お時間のある方(というと語弊があるといけないので)も、とっても忙しい方も
隙間の時間を利用して、ぜひお店にもお茶しに来て下さいね!

寒い日には、心も身体も温まる熱いお茶をどうぞ♪

2012.12.17[月] ある晴れた日に

紅葉


風に吹かれて散る紅葉を見て思ったこと。
そう言えば、競馬の馬券って「勝馬投票券」っていうのが正式名だっけ?
これも「投票」って言うんだ。(笑)

確かずーっと前、年末の有馬記念で「オグリキャップ」という地方競馬出身の
馬が引退レースで見事優勝して、日本中が沸いた。
私は競馬はやらないんだけど、もうだめだと言われていたオグリキャップが
トップでゴールを駆け抜ける姿を見て、ものすごく感動した遠い記憶がある。

国政選挙の投票は全然盛り上がらないのにねぇ。
レースを走る人々に純粋なひたむきさが足りないせいでしょうか。(苦笑)

これからの日本、青空のようになるのか、散り行く紅葉のようになるのか。
いろいろ不安材料はあるんだけど。
明日は明日の風が吹く。
私たちの心次第、ということになるのかな。

2012.12.12[水] 紅茶スパイ

紅茶スパイ


お茶会前の某企業さんのセミナーに出席された紳士。セミナー終了後、その
紳士がジイヤ先生に「お茶に関する本(小説?)をたまたま読んだんだけど
今ひとつ理解できないところがあったんですよ。でも今日、点と点が一本の
線になったような気がします。これですっきりしました。」とおっしゃいました。

セミナーではジイヤ先生のお茶にまつわる世界の歴史の話が繰り広げられる中
私はせっせとお茶淹れに勤しむのだけど、その歴史の話から遠からずのお茶を
いつもチョイスします。悠久の歴史への時間旅行を楽しみながら、その気分に
浸れるお茶を飲む。
私の好きなセミナーの一つです。

ところで、読んだ後この紳士に中国茶のセミナーに参加してみようと思わせた
本っていったいどんな本なんだろうと思い、すかさず「それはどんなご本
ですか?」とお聞きしました。
そして教えて下さったのが『紅茶スパイ: 英国人プラントハンター中国をゆく
サラ・ローズ著/築地誠子訳』


ジェイムズ・ボンドのようなフィクションかと思っていたのですが、手に
取ってみて納得。
ロバート・フォーチュンに関連するノンフィクションで、一般向けの歴史書
というものでした。

お茶を勉強している(若しくは親しんでいる)人なら、一度は聞いたことが
あると思うロバート・フォーチュン。スコットランド出身で、中国からインドへ
チャノキを持ち出し、ダージリン茶の父として知られている、その彼がいかに
苦労して中国からチャノキを持ち出したか、中国での苦労話やドキドキする
ような面白話が生き生きと描かれています。

中国人相手に仕事をしている人なら思わず苦笑いしてしまいそうな箇所もあって
読みながら「わかる解る、その気持ち~」と思わず頷いてしまいます。
昔も今も、中国特有の世界観は変わらないんですねぇ。(笑)

余談ですが、本文中で一つだけどうしても馴染めなかった言葉。それは
「キュー植物園」という固有名詞。私の場合、最初に「キュー・ガーデン」で
インプットされてしまっているので「キュー植物園」と書かれていると、別の
場所のような気がして仕方がないのです。
ユーカースの『All About Tea』もそのまま「オールアバウトティー」とするか
それとも「茶のすべて」と訳すか、翻訳される方の言葉の嗜好が表れる、難しい
ところだと思う次第。

内容そのものは、ノンフィクションといいながらもストーリー仕立てになって
いるので、物語としてスイスイ楽しく読むことができます。

お茶によって独立を果たした国、アメリカ人ジャーナリストの描く、アヘン
戦争後の中国とイギリス。
お茶に興味のある方も興味のない方にも、今の中国を少し理解してみたい方に
おすすめしたい一冊。

2012.12.07[金] ブーケのような

鳳凰単欉:杏仁香01


今年1年の締めくくり、12月のお茶は、鳳凰単欉(ウートン山)の杏仁香に
致しました。
今年も色々な種類のお茶を飲んできましたが、その中でも3本の指に入る
私のお気に入りのお茶。

鳳凰単欉には、蜜蘭香をはじめ、桂花香、芝蘭香、玉蘭香、黄枝香、蜜桃香、
肉桂香、群體香など様々な種類があって、そのほとんどを飲んだことがあるの
だけど、杏仁香は初体験♪

最初に茶葉を見た瞬間に「多分美味しいんだろうな」と思っていたのだけど
「杏仁香」の香りのイメージがつかなくて「どんな香りのお茶なんだろう?」
と期待しながら試飲したのでした。

鳳凰単欉:杏仁香02

この二つのお茶、一つは雪片でもう一つが杏仁香。
同じ単欉でも茶葉の形状に随分違いがあります。どっちがどっちか解りますか?


所謂「単欉」の味を思い出しながら、香りだけは「杏仁=杏仁豆腐?」とか
「杏仁=アーモンド?」系の香りを想像していたのですが、良い意味で予想
を大きく裏切ってくれました。

杏の花の香り?から来ているのでしょうか。
ひとくち口に含んだ瞬間「あ、花だ」と。
中国茶の香りの形容で「ランの花の香り」のような表現をするのですが
花は花でも、単体の香りではなくて、とても複雑で深みのある…、そう
例えるなら「ブーケ」のような香りなのです。

ライラックやフリージア、いろいろな花で作られたブーケを両手で胸に
抱えているような、そんな気持ちにさせてくれるのです。
ウートン山のお茶だけあって、透明感のある味わいで、煎がきくので5煎
飲んでもまだ口の中に甘い余韻が広がります。

と、ここまで書いて味や香りの表現って難しいなぁ、と思ってしまいました。
ワインや紅茶(にもあると聞きました)のように、統一された表現の文言が
あれば、中国茶の説明ももっと便利になるのにね。
そう、これはあくまでも私が感じた印象なので、あとは皆様がどう感じ
どう表現されるのかは実際にお試し頂くほかありません。

五感の全てを動員して、じっくりと味わっていただきたいお茶です。

2012.12.06[木] 西安へ行こう!(6)

しつこいようですが、忘れた頃に引き続き(笑)西安旅行記です。

とりあえず(というかこれが本来の訪中目的)お茶のシンポジウムにも
参加したし、兵馬俑も見学した。
残る最後の目的は、もちろん法門寺訪問。(洒落じゃないよ:笑)

一般にはお釈迦様の指の骨が発見されたということで知られる法門寺ですが
お茶関係者の間では、陸羽の茶経に残される、唐代の茶道具類が発掘された
場所として有名なお寺でもあります。


法門寺02



法門寺03


中国の大きさを感じるというかなんと言いますか…。
日本の侘び寂びに通じるひなびた寺の佇まいはまったくありません。



法門寺01


法門寺04


お茶関連の図鑑などでも登場する茶道具類。実物を目の前にすると、やはり
心が踊ります。

法門寺は、西安から車で約2時間。少々時間がかかってしまうので、この日は
ここだけで一日が終わってしまいました。



が、ブログはとりあえず先を急ぎたいので、翌日、帰国前に訪れた碑林なぞ。
ここには1万1000余りの文物が収容されており、陸羽とも親交のあった顔真卿や
書の神様とも言われる王義之の石碑の書が見られることで有名な場所。
1944年、西安孔子廟の古代建築物群を拡充して、西安碑林博物館として設立した後
清の康煕年間に石碑の補修がなされ、乾隆年間には建物の大規模な改修が行われた
そうです。
康煕帝、乾隆帝、このお二人はお茶の世界だけでなく、文化芸術の世界にも
優れた功績を残しているんですねぇ。


碑林01


碑林02



碑林03



子どもの頃を思い出し、顔真卿の楷書と王義之の行書の書き方の手本を思わず買って
しまいました。(笑)
西安には国宝級のお宝が、あちらこちらにゴロゴロしていて、ゆっくり楽しむには
5日間では全然足りません。



最後に旅のこぼれ話。

空港への路の途中、ガイドさんにお願いしてちょっとだけ時間をもらって
回教徒(イスラム教徒)の町で下車+フリータイム。
西安の町はトラブルに巻き込まれる危険が高いのでという理由で自由行動が
許されなかったから、少しだけ私たちを自由にさせて~と。(笑)


回教徒の町01


皆さんが行きたかったのは、中国のコンビニ。なぜ!?と思ったのだけど
コンビニは地域色が出ていて、その土地ならではの物が見つかるからだそうで…。
バスを降りた近くにコンビニを見つけたので、皆さんに教えてあげたら
ドヤドヤと…。

ジイヤ先生と私はとりあえず外にいたのだけど、面白いもの見つけたっ!


回教徒の町02

豚の形の豚まん?とカボチャの形のカボチャまん?
カワイすぎる。
思わず写真を撮ってしまいました♪

そしたら、他の皆さんまで、私もわたしも…。
しかも、ケースの横に立って一緒に撮ってもらっているし。(ーー;

当然といえば当然なんだけど、お店の人に「ここで写真撮っちゃだめ!」
と注意されたそうです。
怒られた人たち、しょんぼりして店から出てきました。

確かに、日本でもコンビニの店内でいきなり外国人がキャーキャー言って
店の中で記念撮影し始めたら驚きますよねぇ。(笑)

写真を眺めていて「あー、なんで買って食べてみなかったんだろう?」と
今になって思い始めました。


なんだかんだと毎回何かしら事件が起こったり面白いことがあって
帰る場所があるからこそ、旅はやっぱり止められない。


セントレア

一路順風

来年もジイヤ先生、行きたい場所があるみたいです。

プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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