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その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

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2012.04.28[土] Occupied Japan (占領下の…)

白洲次郎のことを書いた本は何冊か読んでいたのものの、白洲次郎が
書いた本というのをそう言えば読んでいなかったなとふと思い立ち、夜中に
ポチしたのは1ヶ月以上も前の話。

読み出したものの、次郎さん、文章の中でいつも政治や経済(界)に対して
怒っているんですね、これが。
だからと言うわけではないのだけど、ちっとも読み進まない。
やはり文章を書くのは正子さんに任せておいて正解かも。(笑)

そんな私の心中を他の誰が知っているわけもないのだけど、偶然にも
面白い物を頂きました。


MADE IN OCCUPIED JAPAN01


見た目は普通のティーカップ。
「サンタさん、中国茶だけじゃなくて紅茶も飲むでしょ。面白い物見つけたから」
と下さったもの。



MADE IN OCCUPIED JAPAN02


カップの裏側には『MADE IN OCCUPIED JAPAN』と書かれています。
『MADE IN JAPAN』ではなく『OCCUPIED JAPAN』。
つまり『占領下の日本』という意味になります。

この『MADE IN OCCUPIED JAPAN』は、日本が第二次世界大戦の敗戦後、
GHQの統治下にあった時代、日本の輸出品に刻印することが義務付けられて
いたそうです。
陶器だけではなく、Nikonのカメラやレンズなどにもそういうものがある事を
知りました。
http://www.nikon-image.com/enjoy/interview/historynikkor/2010/0621/

これらの製品は、海外への輸出貿易が再開された1947年から1952年、
日本が主権を回復できるまでのわずか5年間の間に製造された物のようです。
私たちは玉音放送のあった8月15日を「終戦の日」としていますが、1952年
4月28日にサンフランシスコ平和条約が発効され、日本が主権を回復しGHQの
進駐が終わったこの日を本当の意味での終戦とする考えもあるようです。

これらの製品は、日本が、日本であって日本ではなかった悲しい過去を
辛くても日本再生のための強さを蓄えた時代を、現在に伝える物たちです。
次郎さんも頑張りました…。(しみじみ) ←これはあくまでも個人的感情。

このカップで最初に何を飲もうか少し悩みましたが、東日本大震災の時、
いち早く何か力になれることはないかと心配して連絡をくれた、ネパールの
友人の茶園の紅茶を飲むことに。

ネパールは、2008年5月28日に240年間続いた王制にピリオドを打ちました。
4月28日のちょうど1ヶ月先のことです。
歴史に一つの区切りをつけるというのが良いことなのか、そうでないのかは
そこに住む人達にしか、本当のことは解らないと思います。
それでも、ネパールの人たちは、新しいネパールの再生のために苦しみながらも
未来への希望の道を歩んでいくことでしょう。

新しい日本とやがて来る新しいネパールの誕生日のために。
そして今ある自由と平和を祝して、乾杯。

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2012.04.25[水] 天目の酒杯

ちょっとした偶然から、手元にやって来た故加藤孝俊さん(1917-1999)作の
天目の酒杯。

加藤孝俊さんの天目


もともと中国茶の茶杯は、文人たちの酒杯から来たという話もあるくらいなので、
日本酒のお猪口やぐい呑みなどという器は、中国茶を飲むための茶杯としても
ぴったり馴染む、ほどよい大きさ。

「中国茶の器だけに拘らず、いろいろな器やスタイルで美味しくお茶を楽しめると
いいよね」という話の中で、こんなのもありかなということで。


この杯には『油滴銀星斑』という美しい銘がついています。
黒の地に、散りばめた螺鈿のように銀に輝く斑模様は、まさに銀色に煌めく
夜空に輝く星のようにも見えます。


加藤孝俊さんの天目

高台の部分は一切のゆるみがなく、気持ちが良いくらいすっきりとシャープ。
杯の下10ミリくらいから高台にかけては素焼きになっています。


瀬戸の染付窯元「真玉園」に生まれながらも「少年時代に大徳寺龍光院の
曜変天目の神秘的な釉色の美に出会った経験から、後に釉薬の研究に
打ち込むようになります。そして長年学んだ窯業化学を基盤に、中国宋時代の
陶磁を再現するという夢のため研究に取り組み…。<瀬戸市文化振興財団>
ということです。

氏の息子であり、また陶芸家でもある加藤孝爾氏の言葉を借りるならば
「崇高で気品に満ちた中国宋時代の陶瓷に魅せられ、その再現に生涯をかけ
作陶をしてきた」 孤高の陶芸家だったようです。

ただひたすらに心の中に描く理想を求めて作られた杯は、使う人の心までも
真摯に、そして真っ直ぐに正してくれるような気がします。

自分の地元にこういう素晴らしい陶芸家がいたことが、少し誇らしくもあり。

2012.04.19[木] 鼓動

先日、お客様とお話しをしていた時に、とても素敵なことを教えて頂きました。

私が「お茶会の席でせっかく仲良し夫婦の写真を撮ってあげたのに室内が
暗くて、手ブレでピンぼけな写真になってしまって、とても残念なことに
なってしまった。とても差し上げられるような代物ではなかったので、
本当に残念だった」と言った時「サンタさん、心臓がトクントクンと
脈打つのに合わせて、必ず手ブレは起こります。呼吸にも合わせてね」と
教えて下さいました。

つまり、生きている限り手ブレは誰にでも起こるのだ、と。

夜景
Olympus E-P1 Leica HEKTOR 135mm/F4.5


だから手持ちで撮す場合、少しでも手ブレを軽減するために、壁に持たれ
かかったり、台があればそれを利用したり、と身体をどこかに固定したりして
工夫をすることは大切だね、と。


早速教えていただいた話を、ちょっと自慢げに別のお客様に「あのね、
鼓動に合わせて絶対、手ブレは起こるんですって!」と言ったら…
「で、心臓止めて写せとは言いませんでした!?(笑)」と。 (._+ )☆\(-.-メ)

その後で、面白い事を教えてくれました。
ライフルを撃つときも、やはり鼓動と呼吸のわずかな揺れに合わせて
目標を定めるのだ、と。
そういえばゴルフもそうかも。いずれも Shot って言いますもんね。

でも実はお茶を淹れる時もそうで、そのベストなタイミングを捉えるためには
やはり心のあり方と呼吸が大切。
そして呼吸を整えるためには、鼓動のリズムを自分の中で感じとらなければ
ならない。

鼓動、それは生きているリズム。

2012.04.14[土] 夜 西湖に泛かぶ

ゴールデンウィーク中に白鳥庭園で開催予定の『さつき市民茶会』。
昨年に引き続き、中国茶での茶会を担当させて頂くことになりました。
5月3日(祝)が中国茶会、5月5日(土・祝)が裏千家さん、5月6日(日)
が表千家さんの野点です。
茶の湯の表さんや裏さんと並んで中国茶会を開催させて頂けるようになるとは
本当に感無量で、嬉しい気持ちを表現する適当な言葉が見つかりません。

日本には千利休という茶の大家がいたため、多くの人たちの意識の中では
どうしても茶の湯の位置付けが高いのですが、元々は中国から日本に伝わった
茶文化。中国茶の魅力を一人でも大勢の人たちにお伝えできればいいな、と
思っています。


さて今回の茶会のテーマは、蘇軾(蘇東坡)の絶句の中から『夜泛西湖』を
選んでみました。


杭州・西湖


  夜泛西湖 五絶

    菰蒲無辺水茫茫
    荷花夜開風露香
    漸見燈明出遠寺
    更待月黒看湖光

       <蘇軾(蘇東坡)>


  夜 西湖に泛かぶ

   まこもやガマが一面に生い茂り、水面は果てしなく広がる。
   夜になるとハスの花が開き、風も露も香しい。
   とかくするうちに、不思議な燈火が遠くの寺から出てくるのが見えた。
   今度は月のない夜に、この湖光を見ることにしよう。
                 <漢詩を読む 蘇東坡100選 石川忠久>



個人的な好みもあって、今まで白居易(白楽天)の詩が多かったのだけど
ジイヤ先生から「白居易以外で」と指定されていたので(笑)、ジイヤ先生の
お好きな蘇軾(蘇東坡)の中から選んでみました。

折しも5月3日は閏3月13日で、月の美しい十三夜。
そして次の新月は、5月21日で、江戸時代の1839年以来、173年ぶりの
金環日食という巡り合わせ。

蘇軾の詩ではないけれど、月のない夜に眺める水面(みなも)はどんな
なのだろうと思い巡らせながら、絶賛お茶会準備中!(笑)

西湖にちなんだ明前の新茶も、清水の舞台から飛び降りてご用意致します。
ゴールデンウィークの予定をまだ立てていらっしゃらない方(予定がある方も
予定を変更して:笑)は、ぜひ白鳥庭園の茶会に遊びにいらして下さいね。

2012.04.08[日] 花より団子

桜餅

中国から緑茶の新茶第一便が到着して、とりあえずヤレヤレ。(ホッ)
少し落ち着いたところで、お茶でも飲みながらお菓子でも頂いちゃいましょ♪
ということで、季節物でもある桜餅。


一緒にいた人たちに「桜餅食べましょ。でも道明寺の方ですよ」と言ったら
「え?桜餅ってそんな何種類もあるんですか!?」というご質問。

そうそう、名古屋近隣の人たちにとって、桜餅と言えば、写真のような
サクラ色に色づけした道明寺でこし餡を包み、桜の葉っぱを巻きつけた和菓子。
ところが、関東方面の桜餅は、小麦粉?を薄くパンケーキみたいに焼いて
こし餡をクレープみたいに巻いたものを指すみたい。

その事をお話したら「え”~!!(えに濁点つき)」
「それは『餅』じゃなーい!!」(笑)

「そうだよね~。それは『餅』じゃなくて『あん巻き』か『クレープ』だよね~!」

モグモグ。(食べながら)

「やっぱり餅と言うからには、ちゃんと餅じゃなくちゃね~。だって小麦粉は
餅じゃないもん!」(笑)

そこでふと
「この桜もち文化ってどこから別れるんだろうね?」という話題になり、
浜松辺りか、それとも箱根の関というくらいだから、やっぱり箱根界隈?
少なくとも、名古屋は関西圏だね、とか。

蛇足ですが…
関東風?の桜餅は長命寺というのだそうですが、これは隅田川堤防の桜に
ちなんだものだそうで、向島の長命寺が発祥だからだということを別の機会に
お客様から教えて頂きました。
こちらの桜餅は、柏餅のように二つに折り曲げてあってクレープやあん巻き
のようにクルリンっとはなっていないそうです。


ところで桜餅の葉っぱは、普通は食べるのが正式か食べないのが正式か?
とか、話は尽きることなく…。
(本当は食べない(香りを楽しみましょう)のが正式みたいだけど、もったいないから
私は食べます、とは前出のお客様:笑)

大変ありがたいことに、なぜか桜餅で大いに盛り上がりました。
きっと本物の桜では、ここまでムキになって話が盛り上がることもない
ことでしょうね、きっと。(笑)

いつの世も 女子にとっては 花より団子。(笑)

2012.04.05[木] 竹葉青の思い出

竹葉青


今年も四川省の代表的な緑茶の一つ、竹葉青が到着しました。
中国の地図を広げていただくと解るように、四川省は、中国の西南の地域に
あり、雲南省などと並び、比較的早く新茶が採れる地域なのです。

竹葉青はその名の通り、小さな新芽で作られた茶葉の形状はツンと尖って
いて、色はまさに竹を思わせるような、はっきりとした緑色。
お湯の温度を少し落としてやわらかく淹れたお茶を口に含むと、わずかな
青味とほんのりとした甘味が口の中に広がります。

2煎3煎とお湯の温度を上げながら飲み進めるに従って、竹のような香り?
がしなくもないような印象のお茶。

去年のこと、このお茶にまつわるちょっとした出来事がありました。

2012.04.02[月] はじまり

3月最後の週末の土曜日は年度末でしたが『中国茶インストラクター』の
試験の日でもありました。

およそ1年半の学習期間を経て、それまでに積み重ねてきた知識の確認を
する意味での試験です。
今まで積み上げてきたものが机の引き出しの中で眠ってしまわないように
時々、机の上に出して、整理整頓しなければなりません。

と言っている自分が一番何でも仕舞い込むタイプなんですけどね。(笑)


ところで、中国史上でも名君として名高い唐の二代皇帝太宗(李世民)
にまつわるこんな話があります。


  嘗(かつ)て侍臣に問ふ、「創業と守成と、孰(いず)れか難き」と。
  玄齢(げんれい)曰く、「草昧の初め、群雄並び起こり、力を角に
  して後に之を臣とす。創業難し」と。魏徴(ぎちょう)曰く「古より帝王
  之を艱難(かんなん)に得て、之を安逸に失はざるは莫(な)し。
  守成難し」と。
  上(しょう)曰く、「玄齢は吾と共に天下を取り、百死を出でて一生
  (いっせい)を得たり。故に創業の難きを知る。徴は吾を共に天下を
  安んじ、常に驕奢(きょうしゃ)の富貴に生じ、禍乱の忽(ゆるが)せ
  にする所に生ずるを恐る。故に守成の難きを知る。然れども創業の
  難きは往きぬ。守成の難きは、方(まさ)に諸公と之を慎まん」と。
                              (『十八史略』 唐)

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ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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