SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2011.12.30[金] 顔(visage)

少し前のことになるのだけれど、とあるお客様に言われた言葉。
「サンタさん、顔は大事にしなくちゃダメだよ。顔は貴方自身なんだから」

「かお?」いきなり唐突になんのことかと、思わず「大事も何も、顔は
変えられないんで。(笑)」と答えたところ、「その顔じゃないの、
顔立ちじゃなくて顔つきのこと!」と言われてしまいました。(笑)


「顔は、あなたの心をそのまま映す鏡だから、大切にしなきゃダメ」
そんな風に言われた今日の私はどんな顔をしていたのかな?
決して怒った顔や悲しい顔をしていたわけじゃないと思うのだけど。


大日如来 運慶

そして頂いた一枚の絵はがき。

2011.12.26[月] 七碗茶歌

先日、「清明上河図」と「七碗茶歌」を一緒にご紹介をしたところ
七碗茶歌と清明節とどういう関係があるのですかというお問い合わせを
何件か頂きました。

多分、この歌の一番有名なくだりをご存じではあるものの、もしかしたら
全文をご存じないのかもしれないな、と思ったりしているのですが…。
諸事情があり、個別に連絡をさせて頂くのが少し遅くなってしまいそう
なので、取り急ぎこちらで全文をご紹介させて頂くことにしました。



 走筆謝孟諌議寄新茶
 (筆を走らせて孟諌議の新茶を寄せらるるを謝す)
                     唐:盧 仝


    日高丈五睡正濃, 軍将打門驚周公。
    口云諌議送書信, 白縞斜封三道印。
    開緘宛見諌議面, 手閲月團三百片。
    聞道新年入山裏, 蟄虫驚動春風起。
    天子未嘗陽羨茶, 百草不敢先開花。
    仁風暗結珠蓓蕾, 先春抽出黄金芽。
    摘鮮焙芳旋封裏, 至精至好且不奢。
    至尊之余合王公, 何事便到山人家。
    柴門反閑無俗客, 紗帽籠頭自煎吃。
    碧雲引風吹不断, 白花浮光凝碗。

    一碗喉吻潤, 二碗破孤悶。
    三碗捜格腸, 惟有文字五千巻。
    四碗発軽汗, 平生不平事, 尽向毛孔散。
    五碗肌骨清, 六椀仙霊。
    七碗吃不得也, 唯覚両腋習習清風生。

    蓬莱山, 在何処, 玉川子乗此清風欲帰去。
    山中群仙司下土, 地位酒高隔風雨。
    安得知百万億蒼生命, 堕在巓崖受辛苦。
    便為諌議問蒼生, 到頭還得蘇息否。

2011.12.21[水] 清明上河図

冬至の前日に、清明の話題というのも何ですが‥。

来年1月、東京国立博物館で、日中国交正常化40周年と東京国立博物館
140周年を記念して、特別展「北京故宮博物院200選」が開催されます。
開催期間は2012年1月2日(月) ~ 2012年2月19日(日)ですが、その中で
1月24日までのほんの短い期間限定で、北宋時代の張択端(ちょうたくたん)
によって描かれた『清明上河図』が展示されます。

清明上河図
Photo by ATOMAさん (清 院本 2011年5月 さつき茶会にて)

新聞などによると、中国の国宝級のこのお宝が中国国外へ持ち出される
のは、初めてとのこと。
何とか時間を作って見に行きたいけど、東京はちょっと遠いなぁ‥。


清明節と言えば中国茶にとっては聖なる日。
唐代には、皇帝へ捧げる献上茶が、この清明節に間に合うように茶産地
から都へと届けられたのでした。

そして、廬仝の通称「七碗茶歌」とも呼ばれる「走筆謝孟諌議寄新茶」
を忘れるわけにはいきません。

2011.12.15[木] うたかた

お茶会が終わると、しばらくの間は頭がボォっとして、本当にお茶会が
終わったのかどうかさえ実感がわかない。

お茶会開催までの紆余曲折があって、たくさんの人たちに支えられて
前日から当日までの慌ただしさに紛れ、気が付けばそれはまるで
泡沫(うたかた)の夢だったかのように過ぎ去ってしまう。

それでも
こうして残った写真を眺めると、やはりお茶会は終わったのだと
それまでのいろいろなことが思い出される。

今回もお茶会のためにボランティアで活躍して下さった、たくさんの方に
感謝をこめて。



チケット
Photo by okayanさん

「時間が解ればいいのよ」と言う私の大雑把な性質を見抜き、それじゃ
悲しいからちゃんとしたのを作りましょうと、時間制のチケットを作って
くれた御嬢さん。
初回からボランティアで、今回もとても綺麗なチケットを作ってくれました。
いつもムリなお願いばかりでゴメンナサイ。感謝しています。

2011.12.12[月] 春の艶、秋の彩り

お茶会の茶席は2席。
春の艶やかさと秋の彩りを表現したいというジイヤ様からのお達し。


過去の茶会では色をテーマにしたのだけれど、今回は乏しい知恵を振り
絞って、北宋時代の山水画家、郭熙の画論『臥遊録』にヒントをもらいました。


 春山淡治而如笑
 夏山蒼翠而如滴
 秋山明浄而如粧
 冬山惨淡而如眠

    春山淡治(たんや)にして笑うが如く、
    夏山蒼翠(そうすい)にして滴(したた)るが如く、
    秋山明浄(めいじょう)にして粧(よそお)うが如く、
    冬山惨淡(さんたん)にして眠るが如し


春山萬花 -山笑う-

春の山は緑の木々や色とりどりの花が咲き乱れ、その賑やかで艶やか
な様子は、まるで山が喜んで笑っているようだと言っています。

寒桜
Photo by okayanさん

2011.12.09[金] 今月のお茶:景邁喬木老樹茶

漢字嫌いの人は思わず読む気持ちさえなくなってしまいそうなくらい
漢字の羅列が続くお茶。
景邁喬木老樹茶は日本語でそのまま「ケイマイキョウボクロウジュチャ」
と読んで下さい。(笑)

先のお茶会の「彩:秋山」の席でお飲みいただいたお茶を12月と来年1月
のスペシャルティーとしてご用意致します。

産地は中国雲南省思芽市、そして分類は黒茶。
丸い円盤形の固形茶で1枚約350~360g。茶葉をナイフで削って頂きます。
実際には1枚が357gに極めて近いのですが、これは7枚を1包みにして
馬やロバの背中の両側にそれぞれ1包みずつ、合計2包み、つまり5kgを
背負わせたためなのです。

お茶会の会記には、このお茶のことをこう記してあります。

2011.12.06[火] 萬の花、千の紅葉

今回のお茶会のテーマは『萬花千葉』。
文字通り、萬の花の艶やかさと千の紅葉の彩りを詠ったもの。

今までのお茶会のテーマが中国の漢詩に依る物ばかりだったので
毎回同じでは芸がないので、ちょっと変えた方が良いのではないかと
ジイヤ様からのお達し。

ならば、唐の時代と同じ頃の日本を、お茶会のテーマにしてみましょ
と選んだのが、額田王の『春秋競憐歌』。

この歌は、飛鳥時代、天智天皇(中大兄皇子)が藤原鎌足(中臣鎌子)に
命令して春山の花咲き誇る艶と秋山の彩の美とを競う歌会を開かせた時に
詠われたもの。
当時、上流貴族階級では、唐から伝来された文化の方がより優れていると
されていて、歌も漢詩で詠うようにと指示されていたとか。
中国の文化が日本に大きな影響を与えていたことが伺えます。

漢字ばかりが並ぶこの歌も、一見漢詩のようにも見えますが、ちゃんと大和
言葉で詠われているのです。

歌会では春秋どちらが優れているか判別のつかない中、最後には額田王に
決めてもらおうということになります。
多くの人が見守る中、彼女の出した答えは…。

2011.12.04[日] サン・トワ・マミー(Sans toi ma mie)

サン・トワ・マミー(Sans toi ma mie)

毎回のことながら、お茶会の花を決めるのはギリギリ。
お花屋さんでは季節を先取りするため、11月下旬ともなると店内には
真っ赤なポインセチアが溢れています。
この中から晩秋に相応しい枝や花を探したり、取り寄せてもらったり
するのです。

咲く花を選ぶのは特に難しくて、あまり早めに買ってしまうとお茶会の頃
には萎れてしまうし、固い蕾を選びすぎると肝心のお茶会までに開花しない。

だから、お茶会の1週間くらい前になると、お花屋さん巡りをしながら
イメージに近い物をピックアップしつつ、リストを作成していきます。

サン・トワ・マミー(Sans toi ma mie)という名前のこのバラは、実は
中国茶の茶杯に活けてあって、八重の桜を思わせるような可愛い花。
バラっぽくない花びらの様子にお花屋さんで一目惚れして、危険を覚悟で
手にしてしまいました。
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ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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