SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2017.02.20[月] 春待ち

東海桜


『ふるまいの茶事』も上級クラスになると、テーマを決めて、簡単なしつらえとそれに纏わるお話をしてもらいます。
今月のテーマは『春待ち』。

まだまだ寒い日が続きますが、
それでも日射しは確実に春のそれに変わりつつあります。
そんな季節の装いを、それぞれ思い思いのイメージを膨らませて茶席を作ります。

講座では、基本的な道具はこちらで用意しますが、受講生さんもテーマに合わせて何か一つ用意します。
「ふるまうために心をつくす」
こういうことの積み重ねが、自分自身のお茶会のためになると思うのです。

テーマがあって、イメージを膨らませ、それについて調べてお話する。
後は、美味しいお茶とわずかなお菓子があれば、楽しい時間の始まりです。


帰り道、お花屋さんで偶然見つけた東海桜。
桜の前線はまだまだだけど、一足早い春を家に連れて帰りました。

私の春待ちは、早咲きの桜。
心は「春よ来い!」

皆さんの春待ちは、どんな景色なのでしょうか。

By サ
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2016.10.01[土] 偶然に頼らない

20130718_shinno_02.jpg


怒濤のような9月もようやく終わり。

あれやこれやの来事の一つに『中国茶インストラクター』の試験が
ありました。

資格講座を始めた頃、中国杭州にある『中国国際茶文化研究会』
認定資格となるために、「広く+深すぎず」の内容のカリキュラムと
テキストを作りました。

とは言っても、この資格は、お茶を知る、お茶を語るための、ほんの
入り口でしかありません。
インストラクターと名乗る以上「最低限これくらいは知っておいて
欲しい」。
それを受講生の方々にお伝えするだけで、カリキュラムに設定
されていたコマ数では全然足りません。

茶葉のこと、大地のこと、水のこと、焼き物のこと、器のこと、
花のこと、設えのこと、茶室のこと、書のこと、所作のこと、
お茶を取り巻く歴史のこと、文化のこと、香りや味のこと…。

私自身もそうですが、興味の対象を数えだしたら、キリがありません。
学んでも学んでも、ゴールが見えるどころか、どんどん山の頂上は
遙か遠く、高い空の近くにあるようにさえ思えます。

最初にも言いましたが、決められたコマ数では、全然足りません。

せめて、講座で学習したことはきちんと理解しておいてもらいたい。
試験の解答は、選択式による偶然の正解ではなく、しっかり理解を
した上で答えてもらいたい。
当初は選択式の問題がほとんどでしたが、今は、記述式の問題も
半分くらいに増やしました。

記述式解答は、そりゃあ、楽しいです。
なかなか個性的な漢字を当てて「なるほど!」と感心するものや
「あり得んやろ」という珍解答・迷解答もあります。

採点する方としては選択式の方が楽なんだけれど、鉛筆コロコロはね~。
鉛筆が正解を教えてくれたとしても、本音を言うと「×」にしたい。
偶然に頼っていては、伝えることはできないでしょう?と思って
しまいます。

記述式である以上、合格は偶然ではありません。
合格された皆さん、おめでとうございました♪

これからも楽しく、たくさんのことを吸収して下さいね。

By サ
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2016.08.29[月] 秋茄子は嫁に食わすな

茄子


朝、晩に秋を感じる頃、丁度、この残暑の暑さと気温差がこの茄子の美味しさを
もたらしてくれます。実が締まってくるのです。

この言い回し、茄子があまりにも美味しいので嫁なんかに食べさせるものではない。
と嫁いびりの意味があるとの説があります。

それとは別にもう一つの意味があります。
茄子ほど、晩夏の火照った身体の熱をとってくれるものはない。
この解熱作用の強さが、逆に身体を冷やしてしまうことになってしまう。
これが心配なので、嫁の身体を気使う言葉の意味。

さて、皆さんはどちらが正解と思われるでしょうか。

美味しい茄子は夏の疲れた身体の熱を取ってくれます。
そして実が締まってとても美味しいので沢山食べてしまいがちですね。
こうなると、人によっては身体が冷えてしまうという悪影響が出てしまいます。

そして、こんな時に活躍するのが、生姜です。

焼茄子で冷えきってしまわないように、生姜で身体を温めるのです。
焼茄子に生姜、これは定番ですね。
正に、先人たちの知恵がここにあります。

生姜は「薬味」です。
食べ物で身体の中まで冷やしてしまうと、胃腸の働きが悪くなり、
お腹の不調をまねく場合があります。
この冷えを防ぐために温める作用のある食材を一緒に摂るのです。

焼茄子に薬味の生姜のマッチングです。

身体がその食材を摂ることによって、一方的な方向に傾かないように、
大活躍してくれているのがこの「薬味」です。

薬の味と書くので何となく、薬と関係はありそうと気付きますね。
元々は中国の医学用語です。
食べる人のそれぞれが、自分のその時の体調に合わせて量を加減することができる。
れっきとした、薬草なのです。

そして、身体に優しい、薬膳なのです。
病気にならないための生活の知恵、先人たちの知恵には学ぶことがいっぱいです。
ジイヤと一緒に、薬膳について考えてみませんか。

By J


※10月スタート薬膳茶講座、新規募集始めました!
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2016.08.12[金] 茶葉をカットします

金毫テン紅
<金毫滇紅:茶芽で作られた、カットしていない中国紅茶>


初級講座の中で、中国の緑茶と日本の緑茶、中国の紅茶とインドやスリランカの紅茶との比較の中で「茶葉をカットするものが多い」という話をちょっとだけしています。

何気なく皆さんが普段飲んでいる茶葉をよく観察してみると、日本の緑茶や紅茶(所謂皆さんが「紅茶」と一般的に呼んでいる紅茶のこと)は、なるほどカットしてあるものが多いな、と思って頂けると思います。

ずい分前のことですが、ジイヤ先生がそんな話を生徒さんたちにしていたら、とても面白い(興味深いという意味です)質問をした人がいました。

カットするゼスチャー付きで
「それは包丁でカットするんですか?」

おおっ!

思わず心の中で叫んでしまいました。
発想がとても新鮮でステキです。
お茶の製造は家内制手工業?

一瞬、いろんなことを妄想してしまいました。(^_^;

まな板の上に、製造工程途中の茶葉を乗せて、人が包丁で茶葉をカットする。

ものすごい高級茶になりそうです。

あまりの衝撃的な質問に、ジイヤ先生も一瞬ポカン。

「もしMさんが、包丁で茶葉をカットしてくれるとしたら100g、1万円で売っても原価割れしそうですね。(笑)
販売するとしたら機械を使わないと、価格的にもちょっと難しいですよねぇ」と思わず言ってしまいました。

初級クラスでは、ハッとさせられることが時々あります。
長年お茶に関わってきた人や勉強してきた人には当たり前と思う事もそれ以外の人たちにしてみれば、それは当たり前ではないかもしれない。

初級クラスは、私たちも初心に立ち返る大切な時間です。
そんな彼らが、もっとお茶について知りたいと思い、インストラクターになる勉強もしてみようと思ってくれた時、本当に嬉しくなります。

お茶だけじゃない、何気ない日常のこと。
知っているようで知らないことが、まだまだたくさんあります。

By サ
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2015.12.21[月] おもてなし

ふるまいの茶事01


『ふるまいの茶事』という、ロ・ヴーの中では、他のクラスとはちょっと
毛色の異なる講座があります。

お茶の文化や歴史、健康との関係やお茶にまつわる背景などを学ぶ
クラスが多い中、このクラスでは、美しくお茶を淹れる作法や美味しくお茶を
淹れるためのおもてなしの心を考えます。

そんなレッスンを積んできた皆さんが、今回は、どのようにお茶を淹れるか、
お菓子はどうするか、どんな茶器や道具を使ってお茶を淹れるか、そして
何をお話するかをそれぞれが考え、お客様をおもてなししました。

お茶を淹れる形や知識を勉強する、という内容は、みんな一緒で一律だけど
アウトプットする時は、それぞれの個性があります。
例えばそれは、同じように見えるお花の一輪一輪が、どれも少しずつ異なるように
体格や手の大きさ、話すリズムなどによって「その人の魅力の引き出し方」が
それぞれ異なってくるのです。

初めは、お客様にも緊張感が伝わるくらい、皆さん緊張されていましたが、
途中からは「その人らしさ」がしっかり伝わってきました。

「緊張したけど楽しかった」終わった後の感想を聞いて、嬉しかったです。
インプットするだけでなく、アウトプットもできるようにするためのレッスン。
来年は、平日のクラスを増設したいな、と密かに計画中。

他のクラスの皆さんにも、どんどん中国茶の魅力をアウトプットして頂きたいと
思う、今年の年の瀬です。

By サ
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2015.11.16[月] お手製上品(じょうひん)、到着

ナツメ


今から、二千年も昔、薬書が存在していました。
中国最古の薬書、「神農本草経」です。

中国の伝統的な薬は薬草を元にするものが大半だったので、薬学の
ことを「本草」としました。

「神農」は伝説の帝王で医学、農業の神とされている。
お茶とのかかわりも深く、神農が人々のために、自ら薬草を試して
その薬効を試したと言います。
数々の毒に当たりながら、神農は毒消しにお茶を飲んだとも伝えられています。
この教えを記録したのが、「神農本草経」。

この中には薬が3つに分類されています。
穏やかに作用して治癒力を高める薬が一番、体のためには良いとされ
この薬を「上品(じょうひん)」と言います。
長期で服用しても、害がなく、命を養う薬ということです。

秋から冬にかけて、棗の季節。
上品として、古くから役に立ってきました。

以前、ある講座の受講生さん、「家で棗がなるんですが、実が赤くならず
どうしたもんでしょうか?」と聞かれたことがありました。

日にさらすことによって、赤い色に変わる。
天日で干すと赤い色に変わっていくはず。とお教えしました。

そんな棗。今年も、元気に育ってくれたようです。
お手製の乾燥棗が届きました。

見事に紅い色に変色しています。
収穫の時は緑色に実に少し赤みがかかっている程度のようです。
乾燥した実には栄養分が凝縮されています。
栄養満点なのです。

寒さが感じられるようになる季節になると、中医薬膳では、お茶の
中に入れて飲んだり、料理の中に入れて使います。

乾燥したままでは、硬いのでお茶、スープ、鍋ものに入れることで
果汁が抽出され、体に取り入れやすくなります。
丸ごと入れても、細かく刻んでも、良いでしょう。
およそ、10分程、抽出時間を取るとほんのりした、甘味が出てきます。

冬に向かって、誰もが、体力を付けないといけない季節。
寒さに負けないように棗は元気を補ってくれます。

しかし、この自然の恵みは簡単には手に入れることができないようです。
やはり、トゲに覆われた棗の樹。これをくぐり抜けて収穫しないと
いけないのです。
また、他の動物たちも大好物らしいです。ぼやぼやしてると全部、
食べられてしまうようです。
大変な自然の摂理の後に手にすることができるのです。

薬でもあり食材でもある、棗。
小さなりんご、ですが計り知れない力でいっぱいです。

By J
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2013.10.10[木] 中国薬膳茶

一宮中日文化センター

お茶会だ、準備だと大騒ぎしていても、時間は待ってくれなくて、ヒカリのような
速さで通り過ぎていきます。リニアじゃなくてよかった~。(笑)

さて今日はちょっとお知らせです。
今月、10月の第4火曜日の午前10:30から、一宮中日文化センターさんで
ジイヤ先生の『からだにうれしい中国薬膳茶』と題して、中国茶と健康を
テーマにした講座が開講されます。
半年を一区切りとして、全12回で初級コースを終えるカリキュラムです。

一宮市は、名鉄で名古屋駅から約15分。岐阜からは約13分。JRでは
名古屋駅から約10分、岐阜から約8分と名古屋からも岐阜からも、とても
便利な場所にあります。
しかも駅直結なので、電車を降りてそのまま建物の中に入ることができます。

と言いながら、実は私もまだ行ったことがないんですよね…。(;^_^A
来週の水曜日、岐阜の講座の帰り道にご挨拶に伺う予定。
一宮中日文化センターさんのHPを見る限り、建物も綺麗そうなので、
どんなところなのか、ちょっとワクワクです。

初回スタートは10月22日。
中国茶と健康についての講座、現在、ロ・ヴーでは募集をしておりません。
ご興味のある方は、ぜひ一宮中日文化センターさんへ直接お問い合わせ下さい!


  <一宮中日文化センター>
   ◆営業時間
   月~土曜日10:00~20:00 / 日曜日10:00~17:30
   ◆お問い合わせ・お申し込み 
   フリーダイヤル:0120-138-253
   〒491-8585一宮市新生1-1-1 名鉄百貨店一宮店6階プラザ138

2013.03.11[月] 卒業

修了証


3月、卒業シーズン。
至る所で卒業式が行われているようです。

卒業とはあまり関係ないように思われるかもしれませんが、ロ・ヴーでも
先ごろ「中国茶インストラクター」の皆さんが卒業をされました。

学生のように卒業証書ではなく、カリキュラムを全て履修された方々に修了証を
お渡ししています。
この後、認定試験を受けていただき、合格すれば無事「中国茶インストラクター」の
仲間入りとなります。


思い起こせば、初級クラスから始められた人は2年と3ヶ月ほどの期間、中国茶と
向き合ってじっくり勉強していただいたことになります。
最初は「蓋碗って?」というような方もいらしたのですが、2年余りの歳月を経て
今では蓋碗の手さばきも軽やかになりました。

卒業課題はプチ茶話会のような感じで、順番に一人ずつお誕生日席に座ってもらい
他の受講生の皆さんのためにお茶を淹れていただいています。
こちらが示したそれぞれ異なる課題のお茶に合わせて、茶器を自分で選び、お茶の
説明をしながらお手前をするのです。
皆さん、こういう機会はほとんどないようなので、初めての経験に「緊張する~」
と大騒ぎ。(笑)


全てのカリキュラムが終了した後、ジイヤ先生の総評のあとで、私からも一言だけ。
「今までは、そちら側(生徒側)の席だったけど、これからはこちら側(先生側)
に座ることになりますから、これからも好奇心を失わず、何かしらの形で中国茶を
ぜひ続けて下さい。さらなる飛躍を期待します」の言葉をはなむけにして。

仕事や家事との両立で長い期間に渡る勉強、本当にお疲れさまでした。
試験まであと1ヶ月。もう暫くは気を抜かずに勉強して下さいね。

先輩の皆さま方、新しく仲間がまた増えますので、どうぞよろしくお願いします。

プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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