SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2015.01.06[火] 一陽来復

初日の出、皆さんは拝めましたでしょうか。
名古屋は残念ながら、雲多き元旦の朝でした。
拝むことができた地域の方は寒い日が続く中で、一段と寒さを肌で
感じられた、初日の出だったかもしれませんね。
この年始、人や車などが少ないために空気が澄んで普段よりも
放射冷却が強まると言われています。
深夜の気温よりも日の出直後の気温の方が低いのです。
澄みきり、一段と冷えきった空気の中で迎える初日の出。

そんな冷え込みの中、少しずつ太陽の陽が変わりつつあるのに
気が付きます。

「一陽来復」

陰が極まって陽が生ずる。
古代中国の易の書「易経」に出てくる言葉です。
陰が終わり陽が戻ってくるのです。
太陽の力が戻ってきてこれから、明るい時間が増えることを意味します。
「此に至り、七こうして一陽来復す。乃ち天運の自然なり。」
冬の後の春の訪れのきざしが感じられるのです。
新年を迎えるという意味も含んでいます。

不運が続いた後、幸せに向かうという意もある、春。
古代の人々にとって冬はとても厳しい時期でした。
暖をとることも食料を確保するのも難しかったのです。
だからこそ、春を迎えることは喜びあふれることだったのですね。

2015年、幕開けです。
私にとっても、一陽来復の年始まり。
「陰極まって陽生ずる年」
ご迷惑、ご心配をおかけした一年から今年、陽の力を取り戻す
年にしたいです。


ボケの花
木瓜の花


こんな小さな陽を見つけました。
きらきらと輝き出した太陽の光の元、少しずつ春が近づいて来ています。

By J
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2013.09.24[火] 日と月で…

寝待月(十九夜)


昨日、お客様にお茶会の茶席について説明した時の話。

今回の茶会のテーマは『渭樹江雲』という言葉で、遠くにいる友人を想うこと。
2席の茶席はそれぞれ、ひとつが太陽で、もうひとつが月。これは、全く
正反対の性格(個性)を持つ二人が互いを認めあい、相手に親しみを抱き
友情を深め合うことをテーマにしているから。
中国の漢字では、阳は「陽」、阴は「陰」。だから茶席は「陽」と「月」。

そんなことをお話したら、
「そう言えば、『日』と『月』を合わせたら『明るい』になりますね」と。
全く正反対の二つが一緒になるから表と裏、色々な事が見えて明るくなるのかも
しれないですね、とおっしゃっていました。

その考え、とてもナイスです。
嬉しいことも悲しいことも、どちらか一つだけだとよく解らないかもしれない。
両方あるから、嬉しい事や悲しい事が、しっかりと受け止められるのかも
しれません。

偶然にも今日は秋分。
日と月の時間が半分はんぶん。
十九夜の月は「寝待月」「臥待月」と言うそうです。
そんな日の月の姿を掴まえたくて、東の空にカメラを向けてみました。
相変わらず三脚をお店に置いたままなので、しつこく手持ちです。(笑)

空高く輝く月は、たしかに明るい。(^^

2013.06.26[水] ダモンデ

指定ゴミ袋


まるでトマトケチャップか新型車種のシリーズ名みたいな文字列「ダモンデ」。
立派な名古屋弁だということです。

実は名古屋は多民族都市だということに最近気が付いたのですが、彼らに
言わせると、名古屋人は「何気にサクッと名古屋弁を使っている」のだそう。
え~っ、そんなキッパリ名古屋弁を使うのは河村市長くらいだと思うんだけど。

ロ・ヴーのお客様や講座の受講生さんは、なぜか生粋の名古屋人というのが
極端に少なく、名古屋人同士だと全く話題にもならない言葉で、多いに
盛り上がってしまいました。(笑)


問題の「ダモンデ」の発音は、例えば子どもが母親に「ちゃんと残さず
食べなさい」と言われて「だって嫌いなんだもん(↓)」と言う時の
「だもん」の語尾を下げる感じの音程に「であるからして」と言う時の「で」
を加えたような感じです。
解るかな。

意味も大体同じで「ダモンデ=だから」とほぼ同意だと思います。
あ、私はこの言葉、ほとんど使ったことがありません。
どうにもケチャップっぽい響きに聞こえます。(笑)

で、この「ダモンデ」を結構普通にみんなが使うから「気が付くと自分も使って
いたりして、うっかり実家で出るとアブナイ」のだそうです。

いえいえ、この際どんどん名古屋弁を広めて下さい。(笑)

ちなみに、彼らに言わせると「名古屋人は郷土愛が強い」のだそうですが
普通の地方都市は、みんなこんなレベルですってば。
逆に、東京は生粋の東京人が少ないからそう思うだけなんじゃないかなぁ…
と反論してみたりして。

ご当地が話題になったところで、写真は、お茶会の時に皆さんが持ってきて
くれた「指定ゴミ袋」。
お茶会の際、毎回ゴミが出るので「名古屋市指定 可燃ゴミ袋」が必要に
なるのだけど、な、なんと、今回「立礼席」のチーフを始め、メンバー
全員が名古屋市外の住民でした。
慌てて私の方で準備したのですが、みなさん、本当に優しくて「使えない
と思ったのですが、一応持ってきました」と自分の地域のゴミ袋を持って
きてくれました。

各都市とても個性的で面白かったので、密かにこっそり並べて写真撮影。(笑


福井市は、袋にゴミの分別が印刷してあって、すごく親切。
「新参者は助かるよね~」などと言いながら見ていたら分別欄に「農機具」
もありました。名古屋じゃないなぁ。。。
半田市は色付き。「無色透明じゃなくていいんだ~」とか、名古屋市は日本語
以外に英語、中国語などもあって国際色豊か。

ゴミ袋一つ取っても、ご当地色豊かで楽しい。
ご当地物って、実のところ、本当はみんな好きなんじゃない?(笑)

2013.06.20[木] この道

「時間は有限である」
年齢のせいか、いつの頃からか意識するようになりました。
もともと欲張りな性格ため、いつもあれもこれも…と年中トタパタ。
もう少しのんびり過ごしたいのですが、困ったものです。


この道は いつか来た道

Mさんからいただいたお菓子。
六花亭の"新商品"(ここ力入っていました)だそうで「いつか来た道」。


少し前のことだけど、ある方が講座を欠席しました。
滅多にないことなので珍しいなと思っていたら、翌月、髪型が変わっていて
大きくイメージチェンジ。
新しい髪型がとても似合っていたので、すごく似合うという話をしていたら
自毛ではありません、と。
「最近、流行っていますもんね」と言うと、私のは医療用なので、という返事。
いつも笑顔が素敵な方だったので、まさかご病気だったとは。

その後、薬の副作用のことなどいろいろお話を伺ったのだけど、自分の言葉が
空虚で上滑りなだけに思えて、情けない気持ちを表面に出さないようにする
だけで精一杯でした。
そして「先生(ドクター)が、自分の中だけに溜めるのではなく、誰かに
話をした方が良い。毎日楽しい事を考えて過ごすことが大切だ」とおっしゃった
ということ、これからも講座に来ますと言ってくれたことがとても嬉しかった。

時間は誰にも等しく1日24時間しかない。やりたいこと、行きたい場所が
たくさんある中で、その中の何時間かを一緒に過ごす相手に選んでくれて
ありがとう、と思う。


六花亭の「いつか来た道」は、どんな味なんだろうと原材料を見てみたら
その中に「アカシヤ蜂蜜」がありました。
何とも心憎い。

♪この道は いつか来た道
この道は過去から続く道だけど未来へ続く道でもある。





手嶌葵さんの歌う「この道」が好きなので探してみたけど叶わず。

♪ここは奇跡の星
たまには鼻歌でも歌いながらのんびり歩くのも悪くないよね。

2013.03.01[金] これこそがお茶なのだ。

My Story


今から10年ほども前になるだろうか。「フレンチと中国茶のマリアージュ」という
企画でお世話になったMさんという人がいる。
それ以来、時々ご縁があってブログなども読ませていただいているのだけど
今回とても心に響く言葉があった。

「これこそがお茶なのだ」

これは名古屋駅前のミッドランド スクエアの企画、京都吉兆の徳岡さんと
和紙作家の堀木さんの対談での言葉。
このセリフを言ったのは、吉兆の創業者、故湯木貞一氏。「これこそがお茶
なのだ」と氏に言わしめたお茶とはどのようなお茶なのか、どうしてもその
真相が知りたくて、全文が読めるという、http://www.midland-square.com/6th/index.html" target="_blank" title="ミッドランド スクエアの春の会報誌『My Story』">ミッドランド スクエアの春の会報誌
『My Story』を入手した。
ミッドランドには時々足を運ぶものの(クリスマスにはツリーの写真も撮ってるし)
こんな素敵な会報誌を出してることを知らなかったので、Mさんに感謝。


それは湯木さんが、とある茶事に招待されたことに始まる。
茶事の始まりは天気が良かったものの、途中から京都では珍しいあられが
降ってきた。

 <ここから My Srtory 引用>
  ご不浄から湯木さんが戻ってくると、さっきまで玄関先に立て掛けてあった
  はずの竹製の旅笠が庭に出してあり、そこに大粒のあられが当たって見事な
  音がしていました。それは、たった今降り出したあられの音を楽しんでもら
  おうとする主の粋な計らいだったのです。自然を愛でるというお茶の心、そ
  して相手を思いやる気持ちを、瞬時に表現した…。    <ここまで>

お茶は、究極のもてなしだと思う今日この頃。
庭の花を手折り、四季折々の自然を室内に設え、道具を選ぶ。何もありま
せんが、せめて一服のお茶で精一杯のもてなしをさせて下さいという謙虚な
気持ちと相手を思う気持ち。

利休の「茶は服のよきように」という言葉が思い出されます。

  花は野にあるように
      降らずとも傘の用意
            相客に心せよ

時代は流れても、茶の心(本質)はいつまでもきっと変わらない。
奇しくも陰暦2月28日(現在の3月28日)は、利休忌。
単なる偶然でしょうか。

「夢は語れば実現する」の言葉の続きは、ぜひ ミッドランド スクエアの
『My Story』で。

2013.02.20[水] 魚の「ゆ」

金魚の蓋碗


先日、中学三年の甥から面白いメールが来ました。

 くコ:彡...ゆ・。、・ゅゅ。・。、くコ:彡

パッと見た目、イカと…ひらがなの「ゆ」だよね。

「海外で日本語のゆが魚の形に見えると話題になっていたので。
魚に見えますか?」という内容。(笑)
私の頭の中は中学生レベルかい!?と思ったものの、ウンウン見える、見える!
オサカナが右向きに泳いでいる姿に見えます。

最初から「ゆ」と思って見てしまうから「ゆ」以外には見えないんだけど
真っ白な気持ちで見つめれば、素直に心で感じたものが見えてくるかも
しれません。

大切なことを、子どもに思い出させてもらったような気がします。(笑)


旧正月もそろそろ終わった頃だけど、同じオサカナでも中国ではとても
縁起の良いもの、吉祥柄の一つに考えられています。

「魚=yú(yu2)」が「餘(あまる)=yú(yu2)」と同じ発音なことから「年年有餘」
(年毎に良くなる)というイメージに重なるからというものです。

金魚は魚とはまた別の意味になり「金魚=jīn yú(jin1 yu2)」が
「金余=jīn yú(jin1 yu2)」と同じ発音なことから、全てが満ち足りて幸福な
状態を意味するとされています。

同じ漢字を使う国同士、日本と中国の関係もオサカナのように行きたいものです。

しばらくは魚のモチーフを見るたびに「ゆ」に見えるかどうかじっと見つめ
てしまいそう。(笑)

2012.12.31[月] 祈りと希望

時々私の生活に登場する甥君。少し前「僕の好きな作家はスティーブン・キング
なんだ」と教えてくれました。スティーブン・キングと言えば『グリーン・マイル』
『スタンド・バイ・ミー』など有名な小説はたくさんあるけど、何と言っても
私が好きなのは、映画(ビデオ)で見た『ショーシャンクの空に』
何度観ても心が動かされる、お気に入りの映画のベスト3の1つと言っても
過言ではないほど。

小説のタイトルは『刑務所のリタ・ヘイワース -春は希望の泉-(Rita
Hayworth and Shawshank Redemption)』
。特に深い理由があるわけではない
のだけど、たまたま未だ読んでいないと彼に答えたら「本を持っているから
貸してあげる。でも僕は『黒いスーツの男』が一番好き」だと。(^^

そこで甥君から『黒いスーツの男』と『刑務所のリタ・ヘイワース』が載って
いる本2冊を借りたのだけど、『黒いスーツの男』というのはちょっと不思議
なストーリーで、「フムフム、彼の頭の中はこういうもので出来ているんだな。」
というような印象。(笑)
つかみ所のないストーリーで、彼には「私は同じ短編集の中では『死の部屋』
の方が好きかな」とお互いの意見交換。
中学生相手にちょっと気合が入ってしまいました。(笑)


ネパール スワヤンブナート
Nepal Swayambhunath

久しぶりに触れた『ショーシャンク…』のストーリー。映像があるとつい絵を
追ってしまうけど、本は文字を心に染み込ませることができるから好き。

小説の中の主人公、アンディーがもう一人の主人公、刑務所の中で親しく
なったレッドに宛てた手紙から。


 親愛なるレッド-
  もしこの手紙を読んでいるなら、もうきみは外に出たわけだ。
  <中略>
  忘れちゃいけないよ、レッド。希望はいいものだ、たぶんなによりも
  いいものだ、そして、いいものはけっして死なない。わたしは希望し
  ている。この手紙がきみを見つけることを、そして元気なきみを見つ
  けることを。


祈りと希望はある意味似ていると思う。
例えば、祈りは目の前に輝く光を見つめて心の平穏のために願うこと。
希望は目の前の光に願いをこめて、一歩前に踏み出すこと。


レッドが手紙を見つけるのではなく、アンディーの希望の手紙が、その
一歩を踏み出したレッドを見つける。
前に進むことで、希望の光が、自分の方へと少し歩み寄ってくれる。


-希望は たぶんなによりもいいものだ。そして、いいものはけっして死なない-

この言葉が真実なら、私は祈りを捧げるのではなく、願いをこめて、光の中へと
一歩前に踏み出したい。
希望という名の光の方へ-。



今年1年、私の拙いブログをお読みいただきありがとうございました。また
コメントやたくさんの「拍手」、「いいね!」をいただきましたこと、深く感謝
致しております。本当にありがとうございました。
皆様にとって、新しい年が希望の光に満ちあふれる1年となりますように。

2012.08.27[月] いでし月

MOON


 「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」

あまりにも有名な阿倍仲麻呂の歌。

仲麻呂は遣唐使として中国に渡り、日本人でありながら、中国人でさえ
合格が難しい超難関の科挙試験に合格をした(?)とされています。
一説には日本人で科挙試験に合格したのは仲麻呂だけ、とも言われています。


仲麻呂は、時の皇帝・玄宗から厚い信頼を得て、帰郷をなかなか許され
ませんでした。その後、ようやく帰郷が許されることになりますが
この歌は帰国の際の宴席で、仲麻呂が詠ったものだとされています。

結局、船は難破して安南(ベトナム)に漂着し、仲麻呂の祖国への思いは
叶えられませんでした。
その後、安南から再び長安に戻ったものの、最後まで日本の地を踏むことなく
異国の地で72年の生涯を閉じました。

西安には仲麻呂が帰国の際の宴で詠った、五言絶句の漢詩が記念碑となって
残されているそうです。


   翹首望東天
   神馳奈良邊
   三笠山頂上
   思又皎月圓
プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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