SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2017.01.10[火] 原点復帰

凍頂烏龍茶


少し前に『原点復帰』という言葉の意味を教えてもらいました。
文字通り「原点に戻る」という事なのだけど、例えばプリンターでは
「ここまでの動作を完了したら『原点』とプログラムされた位置まで戻る」
ということになるのだそうです。

つまり、一つの動作が終わったまま次の動作に入ると、プリント位置が
ずれてしまう。
だから、一つの動作が完了したら、必ず原点に戻ることが大切なのだそうです。

普段何気なく使っている数々の機械の中には、一つの動作が完了したら
次の動作に入る前にスタート地点まで戻るということが、プログラミング
されているということを改めて知りました。
いつも同じように間違いなく仕事ができるのは、この『原点復帰』が
あるからなんだと、今さらながら気がつきました。


翻って、自分はどうかと考えてみると、
初めて中国茶を飲んだ時の豊かな香りの感動や、
茶文化の奥深さに触れた時の好奇心が満たされた喜びは
今も同じように持ち続けているのか?
と自問自答せざるを得ません。

そんな気持ちを抱きながら、今年最初にいただいたお茶は、
私の中の定番中の定番『凍頂烏龍茶』
お正月らしく、紅白の蓋碗に、春の訪れを最初に告げてくれる梅の
花のレリーフの茶杯で、昨年の様々な出来事をリセットできたかな?

『初心忘るべからず』という古い諺がありますが、これは
世阿弥の言葉だそうです。
http://textview.jp/post/culture/11843

「まことの花」を目指して、今年は原点復帰について
少し考えてみたいな、と思った新年。

本年もよろしくお願いいたします。

By サ
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2016.07.11[月] 秀吉のお茶

宜興紫砂
<宜興紫砂と朱泥の茶器>


今年のNHK大河ドラマ「真田丸」。
毎週楽しみにしている方も多いのでしょうね。

三谷幸喜さんの脚本ですが、本能寺の変とか、利休の切腹は
サーッと軽く流されて、主に秀吉と家康、それに関わる出来事と
大きな事件の裏側の舞台が話の中心になっているように見えます。

秀吉と言えば、利休とお茶、と言うほどお茶との縁が深いことは
皆さんもよくご存じだと思います。

ある日のこと、講座の生徒さんからジイヤ先生に向けられた質問。

「先生!秀吉が中国茶としか思えないお茶を飲んでました。
あれは岩茶だと思うんです!先生は何茶だと思いますか!?」

リアルタイムで真田丸を見ることができないジイヤ先生と私。
慌てて録画してある番組をじ~っくりと見てみました。

黄金の茶室、北野大茶会、朝顔の茶会、など、お茶の話題には事欠かない
秀吉ですが、この真田丸の中でも不思議なシーンがありました。


秀吉のお茶


ムムム。
上の写真に近い中国茶の茶器のような茶道具を使って中庭で
お茶を飲むシーン。
どこからどう見ても、宜興紫砂の茶壺と茶海、飲杯のセットを使い
確かに岩茶のような色のお茶を飲んでいます。

隠元禅師が日本にやって来たのは、1654年。
日本茶の歴史から考えても、秀吉が飲んでいたのが煎茶とは考え
にくく、やっぱり中国のお茶?

物語としては、ちょうど秀吉が「明国」を攻める頃となっては
いるのですが…。
明を意識してのシーン?

事の真相は、HNKさんに確かめるしかなさそうです…。
どなたかこの何茶を飲んでいたかご存じの方いらっしゃいますかねぇ?

By サ
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2016.06.01[水] 三方格子茶室

三方格子茶室03
<三方格子茶室>


5月の上旬、白鳥庭園開園25周年を記念して特別な茶会が開催されました。
庭園の中、汐入の庭に特別な茶室が誕生しました。

「三方(みかた)格子」という、格子状に組まれた木によって作られた茶室。
およそ、700本の杉の角材が使用されている。
滋賀県立大学、陶器浩一教授の指導の下、建築を学ぶ学生さんが完成させた
茶室です。

「三方格子」は角材に一定の間隔で相欠き(2本の木材を十字に組み合わせる方法)
を入れただけの木材を3軸に組んでいきます。
単純な組み方に見えますが、3方向に組んでいくのは難しいようです。
言われてみると、2軸の相欠きは身近にありそうですが、3軸はなかなか、見られ
ないです。


三方格子茶室02


釘、金物を使うことなく、手作業で組み立てられる工法です。
この「三方格子」の連なりでこの特別な茶室はできているのです。
小さなものが連なりをもって展開されるとこんなにも大きなものが出来上がるとは
驚きです。
解体、移設も簡単にできるとのことです。まさに、自由自在です。

陶器先生がおっしゃる
「日本人は木と共に生き、木の文化を受け継いできた。
生きた材料の癖を知り、限られた長さの材を組み上げて雄大な建築を築く
『木組の知恵』は日本の伝統であり文化である。」という言葉。

本当に小さな木の部材ですが、結集された形はとても暖かく、茶室という
空間を見事に演出しています。


三方格子茶室01
<躙り口>

ちゃんと、躙り口まで備えられています。
こんな茶室でお茶を点ててみたいものです。

By J
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2016.03.28[月] まずは龍井

明前梅家塢龍井


毎年のことながら、新茶の気になる季節となりました。
ここ数年、気温の変化のせいか、新茶の積み始めも早くなりつつあるようです。

今年やってきた最初のお茶は
やっぱり明前の龍井茶。
(今年の清明節は4月4日です)

中国茶好きなら誰しもが思う
「やっぱり龍井を飲まなければ、春が始まらない」

試飲とはいえ、ちょっと得した気分です。


今年の梅家塢のお茶。
茶葉はこんな感じ。

明前梅家塢龍井


明前のお茶は、ロ・ヴー オープン当初から、かなりお値段高めでしたが
その頃とは比較にならないくらい、今ではもっと高級茶となってしまいました。
2年ほど前には「君山銀針」を入れるのを断念した経緯があるのですが
明前の龍井もその領域に入りつつあります。

とてもマーケットレベルで普通に販売できるお茶ではないので、
ティーテイスターのクラスで使用する分をほんのちょっぴりだけ。

まずは龍井茶で、今年も皆さんとご一緒に
春の訪れを楽しみたいと思います♪

By サ
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2015.09.18[金] アフタヌーンティー

TWGのティーポット


紅茶ってオシャレだなって思う。
紅茶がお洒落というよりも、楽しみ方がイギリスから広がったと
思うので(アフタヌーンティーのこと)華やかで綺麗。
眺めているだけでワクワクしてきます。

東京の、とあるラウンジでアフタヌーンティーを楽しんだ時の出来事。
ポットにぴったりサイズのティーコージーは、とてもスタイリッシュで
思わず欲しくなりました。
念のためネットで探してみたけど、日本で入手するのは難しいみたいで
しかもお値段が…。(^^;


アフタヌーンティー01


お菓子もカラフルでとっても綺麗で豪華です。


アフタヌーンティー02


本当にたくさんの種類のお菓子があって、何を食べるか悩むのも楽しみの一つ。
名古屋では、なかなかこんなアフタヌーンティーにはお目にかかれません。
ましてや、中国茶の世界では、こんな綺麗な彩りはお目にかかれない
だろうなぁ…。

ヨーロッパで花開いた紅茶の文化は、中国茶とはまた違った魅力があります。

以前、友人のシェフにお菓子を作ってもらって、アフタヌーンティー兼
セミナーを開いたことがあるけど、シェフにお願いして、また頑張って
やってみようかな。

美味しいお茶と美味しいお菓子は何よりの口福。

夏の暑さが緩み始めると、紅茶も飲みたくなる季節の始まりです。


By サ

2015.08.16[日] ごごいちの昼寝とお茶

鳳凰単叢:蜜蘭香



秋が近い、なんて少し感じられる朝ですが、まだまだ、残暑、厳しい日が
続いていますね。
ぐっすりとは眠れず、睡眠不足な方、多いのではないでしょうか。
そうなると、昼間にどうしても、眠くなってしまいがちですね。

立秋が過ぎて、秋が近いとはいえ、まだまだ、35度以上の残暑が続く、
昼間です。
外を歩くのも、気を付けなければいけない気温です。

15分から20分の短い昼寝をしてはいかがでしょう。


今から、何十年も前、中国や台湾で、とても驚いた経験がありました。
誰もが知っている企業のごごいち。
皆があちこちで寝ているのです。正に昼寝をしていたのです。
初めて見た光景に驚いた思い出があります。

学校でも同じような光景がありました。廊下や教室で学生達が昼寝を
していたのです。

「午睡」という昼寝の習慣があったのです。

勿論、その当時、朝は早い始業でした。8時には会社も学校も始まっていました。
これは、伝統医学の教えもあり、夏の陽が長い時期は遅寝、早起きが良いと
言う考えを引き継いでいるのでした。
夜遅く、朝早いとなると、睡眠不足になるわけですね。
これを、補うのが、体に優しい、睡眠不足を補う習慣、昼寝だったのです。。

国際的な繋がりの中ではそんな昼寝の習慣、国際社会の中では、厄介なものに
なってしまったようです。ごごいちの仕事とはならず、仕事の時間のずれが
大きな障害となってしまったのです。
「朝9時晩5時」へと勤務時間の変更が行われたようで、昼寝もなくなって
しまったようです。


しかし、今も南ヨーロッパでは昼寝の習慣がありますね。
この昼寝、義務化された町もあるようです。

夕方5時頃まで、店もオフィスも閉まってしまいますね。
とても不便な思いをします。夕食の時間も遅く、夕食の終わりが
夜中となってしまうこともあります。
睡眠不足ですね。そこで、ごごいちの昼寝なんです。
暑い日を過ごす生活の知恵なんですね。


まだまだ、続きそうな残暑。
こんな時、ごごいちの昼寝をしてみましょう。

昼寝の最中、体は汗をかき、水分を発散していますね。
寝覚めの時、お茶を召し上がってください。
しっかりと失われた水分の補給をしてください。

広東省の銘茶、鳳凰単叢、お薦めです。
甘い香りと程良いお茶の渋味が相まって、夏、疲れた体を癒してくれます。

夜の残暑で寝不足。そして昼下がりに眠くなった頭。
ごごいちの昼寝とお茶ですっきりしてみてはいかがでしょうか。

By J
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2015.07.06[月] お茶の香りと中医薬膳

中国茶と薬膳


梅雨の真っ只中、雨もしとしとと、降りますね。
ジメジメとした空気で気分も優れず、体を動かすのも億劫、なんて
感じている方も多いのではないでしょうか。

こんな憂鬱な気分を晴らしてくれるのが香りです。

先人達はこの時期のジメジメとした気をパッと散らすために工夫をしたと
言います。

「蒼朮を焚く」、オケラを焚くことをしたのです。
梅雨の時期、 オケラ(キク科の多年草)の乾燥した根を室内で焚いて
湿気を追い散らしました。

この香り、中医薬膳では大変な注目のものです。

「香りは気の流れを促す」と言います。

この気の流れに関係するのが、五臓六腑の「肝」。
私たちは生きていく上で、この「肝」の代謝機能のおかげで、上手に
体中に気を巡らせることができるのです。

香りは肝の気を促す機能を高めてくれるのです。

また、この肝の代謝機能が衰えてくると、消化器系の機能が低下したり、
感情のコントロールが上手く行えず、落ち込んだりと気分が優れない
状態に陥ってしまったりします。

香りを上手に取り入れることで、ストレスを解消したり、内臓の機能を
良好のすることができるのです。

中国茶の魅力の一つに「香り」があります。
茶杯の香りが刻々と変化していき、様々な表情に変わっていきます。
こんな香りの虜になった方が大変多いですね。

こんな香りは気分を良くしてくれて、リラックスさせてくれます。
正に体の隅々まで、気に乗って行き届くのです。
湯気の漂う茶杯からの香りは他の飲み物以上に豊かです。

特に中国茶はこの香りを主体に作られるお茶です。
種類も豊富な中国茶、この香りもお茶の数以上に沢山あります。

こんな梅雨の時期。なんとなく憂鬱、気分が優れないなんて、心身の
不調が起きやすい時期です。

種類豊富、豊かな香りでいっぱいの中国茶で湿気を追い散らし、気分
をすっきりとしましょう。

先人達の智恵には驚くばかりです。

次ぎの世代にも引き継ぎたいもの、お茶の香りと中医薬膳ですね。


BY J
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2015.04.13[月] 特別なお茶

竹葉青


今年もGWに開催される白鳥庭園主催の『さつき市民茶会』の打ち合わせ
とか
新茶のテイスティングやら、某旅行会社さんからのセミナーのご依頼
などなどで忙殺されている間に、清明節(2015年は4月5日)を迎えて、
ロ・ヴーにも新茶の頼りが届きはじめました。

そして、毎年この時期に、浜松のお客様からのお問い合わせ。

竹葉青は入りましたか?」

今年も清明節の少し前、いつもと同じようにお問い合わせを頂きました。
4月5日に名古屋にいらっしゃるので、その時にぜひ飲みたいと。

以前、緑茶には他にも有名なお茶があるので、そちらの新茶はいかが
ですかとおすすめしたことがあるのですが、彼女からは
「このお茶でなければならないのです」という言葉を頂きました。

何年か前、初めてロ・ヴーに来て、よく分からなかったけど、その時
たまたま飲んだお茶が、この竹葉青

「本当に、美味しいお茶だなと思ったんです」
そして
「この日、このお茶を飲みながら、自分の人生を変える大きな決断を
したんです」と。

人は、生きている間に、幾度となく大きな決断をしなければならない時
があります。
その時、自分は何をしながらその決心をするのか。

友達や家族に相談をしながら?
お酒を飲みながら?
お気に入りの音楽を聴きながら?

彼女の場合は、『ロ・ヴーで竹葉青を飲みながら』。

「ここでこうしてこのお茶を飲むと、あの時の自分を思い出すのです」と。

お茶を飲みながら、苦しかった時の自分を思いだし、今の自分を
見つめ直す。
そんな、特別なお茶、特別な場所、特別な時間。

そんな出会いもまた、ひとつの小さな奇蹟なのかもしれませんね。

By サ
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プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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