SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2018.01.28[日] 長江愛の詩

長江愛の詩


映画の試写会のご招待をいただきました。
中国映画『長江愛の詩』という映画。

ベルリン国際映画祭、銀熊賞受賞作品。
ヤン・チャオ監督、製作期間10年を費やした作品。
極寒の長江と周辺の地で60日間のオールロケにて完成された、
美しい情景がカメラに収められています。

長江と言えば中国を代表する大河。
子供の頃、学校では「揚子江」として習ったものでした。
青海チベット高原の雪解け水を源とし、全長6000kmに及ぶ
アジア最長の河。
この大河の流れが茶文化を上流域から下流域へと広めてくれたのです。

お茶がこの流れで広域に広まっていきました。
茶文化発展にとって大変重要な大河です。

今では長江中流域に「三峡ダム」という世界最大の巨大ダムが
2009年に完成し、水力発電にて電力を供給するという、
現代社会の長江の姿があります。

「長江三峡下り」という、古くから行われているクルーズがあります。
長江中流域の三峡を船で下り、絶景を楽しむことができます。
この三峡ダム、完成されると三峡の景色が変わると言われ、
ダムの完成以前に、その絶景を見ておこうとクルーズをしたものです。

ジイヤにはとても懐かしいクルーズ。
瞿塘峡(くとうきょう、8km)、巫峡(ふきょう、45km)、
西陵峡(せいりょうきょう、66km)が、連続する景勝地。
渓谷が織りなす絶景を楽しんだものです。
ダムの完成で水位が170m上昇して景観が変わり、史跡も水没。
140万人の人民が移住したという三峡ダム。

映画ではダム完成後の三峡の景色が収められています。
変わった姿とは言え、素晴らしい眺望の景色です。
世界最大のダムによって、景色さえも変わってしまうという
壮大な現代プロジェクト。
中国社会の、ここ10年の急速な発展で、長江の姿も変貌してしまいました。

映画ではこの大河を「長江図」という古びた詩集と共に
下流から上流へと船が進んで行きます。
そこには様々な出来事と出会いがあり、過ぎ去りし記憶が
次々と描かれていきます。

大河長江と三峡下りの絶景、そして三峡ダムという舞台。

長江は過去も現在も人々の夢を満々とたたえる姿があります。
悠久の長江がそこに描かれています。

長江の姿は巨大な龍に例えられてきました。
下流域の上海が龍頭。そして上流域の四川省が龍尾です。
いつの時代になっても、この龍が人々に永遠の幸せを運んでくれる
龍でいてほしい。

ご覧あれ、巨大な龍、長江。

『長江愛の詩』公式サイト

By J
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2018.01.07[日] 1年の始まり

ロウバイ


昨年の12/31、つまり大晦日の朝から10年ぶりにインフルエンザを発症し
今年のお正月はめでたく布団の中で、静かに過ごすことになりました。

3日もすれば良くなるだろうと甘く考えていたのだけど、楽観しすぎ。
よほど疲れていたのか、脱水症状が長々と続き、おかげで熱も下がらず。
気がつけば、お正月休みも終わっていたという、衝撃の事実。

お正月というのに、お酒も飲まず、おせち料理もほとんど口にせず。
生ものも食べず。

自分が覚えている限り、今までの人生で、一番たくさん寝た。
寝ても寝てもまだ眠れる。
人ってこんなに眠れるものなの~!?というくらいよく寝ました。(笑)

おかげさまで、元気を十二分にチャージ。
しっかり休養したおかげで、今年もフル回転で頑張れそうです。

気がつけば、ロウバイの花の季節。

ロウバイ


寒い寒いと言いながらも、春が近づいていますね。

今年も、忙しくも楽しい1年になりますように。
本年もよろしくお願いいたします。

By サ
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2017.12.17[日] 喫茶の歴史

喫茶の歴史


お茶のことを勉強したことがある人なら、1度は耳にしたことがある
『神農伝説』。

「『神農本草経』によると神農はお腹が透けており、1日に72の
毒に当たるも茶で解毒した」

多くの書籍にはこう書いてある。

ところが、である

私がたまたまお茶について興味を持ち始めた頃、手にした1冊の本には
「1日に70の毒に当たり」とあった。

そう。72ではなく70の毒。
今となっては、どの本だったかが全く思い出せないのだけど
確かに「70の毒」とあった。
その後、読む本読む本の全てには「72の毒」とあった。

個人的な意見を言わせていただくと、神話の中の話であり、72と70は
まあ誤差の許容範囲なのだけど、理系脳的な考えの人と試験に出る
となると、答えは一つしか許せないらしい。
随分前「70の毒という説もあるよね?」と、ある場所で言ったら
そんな話は聞いたことないと否定された。

70か72か、その件については誰も何も言及しない(一般的には72毒)
ので、長年不思議に思っていたものの、あえて口にして議論することも
なかろうと、胸の中にしまってあったお茶に関する疑問の一つ。


『喫茶の歴史 茶薬同源をさぐる(岩間眞知子著)』は、岩間先生が
長い歳月をかけ丁寧に紐解いてきた、資料に基づく内容を
解りやすい言葉で著された1冊。

-『神農本草経』の原書は存在しないが、明代以降に復元
 されたものが数種ある。それらを端から見ていったが、
 茶の文字すら見当たらない -  『本文から引用』

読み始めてすぐに「もしかしたら」という期待で胸が躍った。
そして、その答えを見つけたときには、ページをめくる手が
震えるような気持ちになった。(少なくとも私にとっては)


『喫茶の歴史』は物語や旅行記や体験談のような面白さはない。
お茶を勉強し始めたばかりの人にとっては、ちょっと難しいとも思う。
先生のお考えの根底にある「茶は薬」の茶薬同源に関することにも
多くのページが割かれているので、医薬業に関わる人の方が
理解しやすい内容も多く含まれている。

でも、神農伝説だけでなく、お茶について「これって本当は
どうなんだろう?」と純粋に疑問を持ったとき、もしかしたら
その答えが得られる貴重な1冊になるかもしれない。

お茶に関わる人は、手元に1冊置かれることをお勧め。

もちろん、神農伝説の真実が知りたい人にも。


By サ
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2017.12.14[木] 聖誕茶会

聖誕茶会


今年最後のイベントは、「聖誕茶会」。
中国茶とお菓子で少し早めのクリスマスをお楽しみいただきました。

お菓子もいつもとは様相が異なる、クリスマス仕様。
神谷シェフが心を込めて作ってくれました。


陳年郁香プーアール柚子茶


お茶もシャンパンの代わりのスパークリングティーに始まり
特別にご用意した2種類のお茶。

写真は「陳年郁香プーアール柚子茶」。
ユズの中に詰められたプーアール茶を削っていただきます。

お茶もシャンパンの代わりのスパークリングティーに始まります。


クリスマス

クリスマスの飾りも少々。


今回もたくさんの皆さまにご参加いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

来年も不定期にイベントを計画いたします。
ぜひご参加ください!


【聖誕茶会 メニュー】

 ナッツのサブレ
 ガトーショコラ
 シャンパントリュフ
 クリスマスのフルーツケーキ

 干しぶどうのミルフィーユ
 マルキーズ ショコラ ブラン
 パリブレスト リース風
 フレジエ
 ミニブッシュドノエル
 抹茶のタルト クリスマスツリー仕立て
 小さなサイズのサンドウィッチ

 珠露高山茶橙汽水
 岩茶高山奇蘭
 陳年郁香プーアール柚子茶

By サ
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2017.11.13[月] 麗山の祈り

麗山の祈り 聖誕茶会

今年の締めくくりに、何度かお料理やスイーツでお世話になっている
神谷シェフにお願いして作っていただく、さまざまなスイーツと中国茶の
マリアージュを楽しむ『麗山の祈り 聖誕茶会』を開催いたします。
http://www.raku-kobo.com/event/event.html

今年もあっという間に、月のカレンダーもあと2枚を残すのみに
なってしまいました。
今年はどんな1年だっただろう?そう振り返るのに良い季節の到来です。

今年1年、頑張った自分へのご褒美のお茶会。
お茶とお菓子と楽しいおしゃべり。
そんなひとときをご一緒にいかがですか?


【お申し込み・お問い合わせ】 中国茶 ロ・ヴー
Phone. 052-757-3588 (営業時間 13:00~18:00 水・木曜日休業)
※メールでのお問い合わせはこちらからお送りください。


By サ
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2017.10.31[火] 雨の観月茶会

観月茶会


ちょっと今さらな感じになってしまいましたが…。

観月茶会は雨の雨月茶会。
「雨が降っても月がなければ観月茶会にならない」という
ジイヤ先生からの無茶ブリもあり…。
観月茶会が無事終了したあと、日々の雑務にも追われ、果てていました。

ジイヤ先生のお月さま騒動の中、生まれたのが、
小さなウサギの住む、小さなお月様。

ツルウメモドキの蔓を伝って、月の遣いが地上に降りてきました。
実りのザクロと栗。
月への捧げ物の月餅は、恵那、川上屋さんに特別に作っていただいたもの。
この日を迎えるまでに、試作品をいくつ食べたやら…。
こちらの我が儘にお付き合い下さり、本当に感謝です。

今回は、雨の夜ということで、写真の枚数が極端に少なくて
皆さんにいろいろご紹介できないのが少し残念ですが
カメラを担いで写真を撮ってくれたKさん。
ありがとうございました。

二胡の生演奏も予定していたのですが、今回はほんのちょっぴりだけ。
寒い中、爽やかな笑顔で演奏を聴かせてくれました。
今度はじっくり二胡の演奏を聴いてもらえる機会を作りたいな。

そして何よりも感謝の気持ちをお伝えしたいのが
冷たい雨の降る中、平日の夜にも関わらず足をお運びくださった
たくさんのお客様に。

雨なので、キャンセルの方もたくさんあると思っていたのですが
皆さん来て下さって、ギュウギュウ詰めの満席となりました。

白鳥庭園さんと月の件で打ち合わせをした結果、この日生まれた、
庭園お手製の、ウサギ。


観月茶会
<Photo by Makoto.K>


お茶とは、本当に一期一会。

たくさんの人たちの、優しさと真心に感謝です。

By サ
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ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

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