SCENERY

その壁がなくなれば、世界がもっと広がります 

2016.08.29[月] 秋茄子は嫁に食わすな

茄子


朝、晩に秋を感じる頃、丁度、この残暑の暑さと気温差がこの茄子の美味しさを
もたらしてくれます。実が締まってくるのです。

この言い回し、茄子があまりにも美味しいので嫁なんかに食べさせるものではない。
と嫁いびりの意味があるとの説があります。

それとは別にもう一つの意味があります。
茄子ほど、晩夏の火照った身体の熱をとってくれるものはない。
この解熱作用の強さが、逆に身体を冷やしてしまうことになってしまう。
これが心配なので、嫁の身体を気使う言葉の意味。

さて、皆さんはどちらが正解と思われるでしょうか。

美味しい茄子は夏の疲れた身体の熱を取ってくれます。
そして実が締まってとても美味しいので沢山食べてしまいがちですね。
こうなると、人によっては身体が冷えてしまうという悪影響が出てしまいます。

そして、こんな時に活躍するのが、生姜です。

焼茄子で冷えきってしまわないように、生姜で身体を温めるのです。
焼茄子に生姜、これは定番ですね。
正に、先人たちの知恵がここにあります。

生姜は「薬味」です。
食べ物で身体の中まで冷やしてしまうと、胃腸の働きが悪くなり、
お腹の不調をまねく場合があります。
この冷えを防ぐために温める作用のある食材を一緒に摂るのです。

焼茄子に薬味の生姜のマッチングです。

身体がその食材を摂ることによって、一方的な方向に傾かないように、
大活躍してくれているのがこの「薬味」です。

薬の味と書くので何となく、薬と関係はありそうと気付きますね。
元々は中国の医学用語です。
食べる人のそれぞれが、自分のその時の体調に合わせて量を加減することができる。
れっきとした、薬草なのです。

そして、身体に優しい、薬膳なのです。
病気にならないための生活の知恵、先人たちの知恵には学ぶことがいっぱいです。
ジイヤと一緒に、薬膳について考えてみませんか。

By J


※10月スタート薬膳茶講座、新規募集始めました!
    00:00  Top

2016.08.12[金] 茶葉をカットします

金毫テン紅
<金毫滇紅:茶芽で作られた、カットしていない中国紅茶>


初級講座の中で、中国の緑茶と日本の緑茶、中国の紅茶とインドやスリランカの紅茶との比較の中で「茶葉をカットするものが多い」という話をちょっとだけしています。

何気なく皆さんが普段飲んでいる茶葉をよく観察してみると、日本の緑茶や紅茶(所謂皆さんが「紅茶」と一般的に呼んでいる紅茶のこと)は、なるほどカットしてあるものが多いな、と思って頂けると思います。

ずい分前のことですが、ジイヤ先生がそんな話を生徒さんたちにしていたら、とても面白い(興味深いという意味です)質問をした人がいました。

カットするゼスチャー付きで
「それは包丁でカットするんですか?」

おおっ!

思わず心の中で叫んでしまいました。
発想がとても新鮮でステキです。
お茶の製造は家内制手工業?

一瞬、いろんなことを妄想してしまいました。(^_^;

まな板の上に、製造工程途中の茶葉を乗せて、人が包丁で茶葉をカットする。

ものすごい高級茶になりそうです。

あまりの衝撃的な質問に、ジイヤ先生も一瞬ポカン。

「もしMさんが、包丁で茶葉をカットしてくれるとしたら100g、1万円で売っても原価割れしそうですね。(笑)
販売するとしたら機械を使わないと、価格的にもちょっと難しいですよねぇ」と思わず言ってしまいました。

初級クラスでは、ハッとさせられることが時々あります。
長年お茶に関わってきた人や勉強してきた人には当たり前と思う事もそれ以外の人たちにしてみれば、それは当たり前ではないかもしれない。

初級クラスは、私たちも初心に立ち返る大切な時間です。
そんな彼らが、もっとお茶について知りたいと思い、インストラクターになる勉強もしてみようと思ってくれた時、本当に嬉しくなります。

お茶だけじゃない、何気ない日常のこと。
知っているようで知らないことが、まだまだたくさんあります。

By サ
    20:47  Trackback : 0  Top

2016.07.11[月] 秀吉のお茶

宜興紫砂
<宜興紫砂と朱泥の茶器>


今年のNHK大河ドラマ「真田丸」。
毎週楽しみにしている方も多いのでしょうね。

三谷幸喜さんの脚本ですが、本能寺の変とか、利休の切腹は
サーッと軽く流されて、主に秀吉と家康、それに関わる出来事と
大きな事件の裏側の舞台が話の中心になっているように見えます。

秀吉と言えば、利休とお茶、と言うほどお茶との縁が深いことは
皆さんもよくご存じだと思います。

ある日のこと、講座の生徒さんからジイヤ先生に向けられた質問。

「先生!秀吉が中国茶としか思えないお茶を飲んでました。
あれは岩茶だと思うんです!先生は何茶だと思いますか!?」

リアルタイムで真田丸を見ることができないジイヤ先生と私。
慌てて録画してある番組をじ~っくりと見てみました。

黄金の茶室、北野大茶会、朝顔の茶会、など、お茶の話題には事欠かない
秀吉ですが、この真田丸の中でも不思議なシーンがありました。


秀吉のお茶


ムムム。
上の写真に近い中国茶の茶器のような茶道具を使って中庭で
お茶を飲むシーン。
どこからどう見ても、宜興紫砂の茶壺と茶海、飲杯のセットを使い
確かに岩茶のような色のお茶を飲んでいます。

隠元禅師が日本にやって来たのは、1654年。
日本茶の歴史から考えても、秀吉が飲んでいたのが煎茶とは考え
にくく、やっぱり中国のお茶?

物語としては、ちょうど秀吉が「明国」を攻める頃となっては
いるのですが…。
明を意識してのシーン?

事の真相は、HNKさんに確かめるしかなさそうです…。
どなたかこの何茶を飲んでいたかご存じの方いらっしゃいますかねぇ?

By サ
    00:01  Top

2016.06.28[火] ツバメ

ツバメ01

ずっとバタバタしていて、心がちょっとささくれだってきた時に見つけた小さな命。
数年前に、カラス(?)にやられてしまって、しばらくはご無沙汰していた、とある場所のツバメの巣。
今年は、久しぶりに赤ちゃんツバメがいました♪

巣の中からちょこんと、小さな顔がやっとのことで見えています。
かわいい。


ツバメ02

ずっと寝てばっかりなのに、親ツバメが飛んでくる気配があると、押し合いへし合い!
顔よりも口の方が大きい~。
最初は、親ツバメが来るのだと気がつかず、いきなり口を大きく開けて
大騒ぎするので、何事かとビックリしたけど
赤ちゃんながらにもちゃ~んと親がエサを運んできてくれるのを解っていたようです。

チビちゃんのくせに、自然ってすごいなぁ…などと感心していしまいます。


ツバメ03

親ツバメが飛んできて、エサをゲットできるのは、1羽だけ。
それはそれは賑やかなんだけど、ほんの一瞬の出来事。

わずか数秒でエサを渡すと、すぐに折り返し、またエサを求めて
休む間もなく、親鳥は飛んでいってしまいます。

これぞ本当のツバメ返し…。



ツバメ04

日に日に大きくなってきたな~なんて思っていた、ある日のこと。
でかっ!

いつの間にやら、すっかり大きくなっていました♪
でもまだ尻尾が短くて、すぐにはうまく飛べなかったみたい。
その翌日くらいから近くの空をヨロヨロと飛ぶ練習もしていました。(*^-^*)
(画像が少し粗いのはスマホ撮影だから)

しばらくして、雛たちはすっかり大きくなって、みんな巣立ってしまいました。
巣立ちがあまりにも早すぎて寂しい。(涙


お茶会が終わり、ツバメの季節がやってくると、お茶も春のシーズンもピーク。
それとともにドタバタもピークを迎えます。

201605_tsubame
https://www.flickr.com/photos/say_santa/27325506653/in/dateposted-public/

おまけの一コマ。
家族で何をお話しているのかな。
なんだか楽しそう。

来年も素敵な出会いがありますように。

By サ
    00:05  Trackback : 0  Top

2016.06.01[水] 三方格子茶室

三方格子茶室03
<三方格子茶室>


5月の上旬、白鳥庭園開園25周年を記念して特別な茶会が開催されました。
庭園の中、汐入の庭に特別な茶室が誕生しました。

「三方(みかた)格子」という、格子状に組まれた木によって作られた茶室。
およそ、700本の杉の角材が使用されている。
滋賀県立大学、陶器浩一教授の指導の下、建築を学ぶ学生さんが完成させた
茶室です。

「三方格子」は角材に一定の間隔で相欠き(2本の木材を十字に組み合わせる方法)
を入れただけの木材を3軸に組んでいきます。
単純な組み方に見えますが、3方向に組んでいくのは難しいようです。
言われてみると、2軸の相欠きは身近にありそうですが、3軸はなかなか、見られ
ないです。


三方格子茶室02


釘、金物を使うことなく、手作業で組み立てられる工法です。
この「三方格子」の連なりでこの特別な茶室はできているのです。
小さなものが連なりをもって展開されるとこんなにも大きなものが出来上がるとは
驚きです。
解体、移設も簡単にできるとのことです。まさに、自由自在です。

陶器先生がおっしゃる
「日本人は木と共に生き、木の文化を受け継いできた。
生きた材料の癖を知り、限られた長さの材を組み上げて雄大な建築を築く
『木組の知恵』は日本の伝統であり文化である。」という言葉。

本当に小さな木の部材ですが、結集された形はとても暖かく、茶室という
空間を見事に演出しています。


三方格子茶室01
<躙り口>

ちゃんと、躙り口まで備えられています。
こんな茶室でお茶を点ててみたいものです。

By J
    00:01  Trackback : 0  Top

2016.05.25[水] さつき市民茶会

今年の5月も、あ~っという間に過ぎていきます。
何とか5月中に『さつき市民茶会』の報告ができて、よかった~。


さつき市民茶会01
Photo by M.Kani

今回のお席は『翠の席』。
「<翠>はみどり」と読んで下さい。

緑と言う文字を探すと結構たくさんあって、同じ「みどり」なのに
それぞれの文字によって、実に多様な色味を表現するのだと
改めて感じました。
漢字って素敵です。

そして、今回のテーマは「楽園」。
古く中国から渡来した言葉は『桃源郷』
西洋の言葉では『シャングリ・ラ』。
自分にとっての楽園は?他の人々にとっての楽園はどんなところ
なんだろう?

そんな小さな疑問を抱きながら出会った一つの詩。

読んでいるうちに感じたこと。
心の中にある楽園は、自分が子供の頃に過ごした、思い出の場所
なのかもしれません。


さつき市民茶会02
Photo by M.Kani

「花の美しさは銀の杯を傾けるのを促す」という言葉があるけど
やっぱり、花より団子?かな。


さつき市民茶会03
Photo by M.Kani

今回もたくさんのお客様にご来場頂きました。
中国茶の楽しさや魅力が一人でも多くの皆様に、伝わっていますように…。


5月の茶会が終わった後すぐ、5月5日に、ロ・ヴーはオープンして
16年目を迎えました。

決して平坦な道ばかりではなかったけれど、今日のロ・ヴーがあるのは
ひとえに、多くの皆様に支えて頂いたからと、感謝の気持ちで
いっぱいです。

これからも、変わらぬご支援とご指導をお願いします。

By サ
    00:01  Trackback : 0  Top
プロフィール

ロ・ヴー

Author:ロ・ヴー
<ロ・ヴーの風景>
中国茶や日々の出来事、旅の思い出などを綴っています

カレンダー
07 | 2016/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
リンクバナー
那覇の旅行情報
<那覇の旅行情報>
ブロとも申請フォーム
月別アーカイブ
Pagetop